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『モンハンワイルズ』×USJコラボレポート。ARスタンプラリーで園内を歩き回ったり、コラボフードを食べたり。濃厚なクナファチーズを肉にかけて食べる夢が叶った

文:米澤崇史

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 本日11月19日からスタートした『モンスターハンターワイルズ』とユニバーサル・スタジオ・ジャパン(以下、USJ)のコラボレストラン&ARスタンプラリーのレポート、シリーズプロデューサー・辻本良三氏のインタビューを掲載します。

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モリバーのアジトを模したレストランでコラボメニューを堪能


 2025年11月19日~2026年5月17日にかけて、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンのロストワールド・レストラン(ジュラシック・パークエリア)にて開催中の“モンスターハンターワイルズ ~モリバーの宴~”。

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 まずレストラン内は『ワイルズ』に登場する“モリバーのアジト”を模した装飾が施されており、入口ではアイルーやモリバーが出迎えてくれます。

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 店内では、もちろん『ワイルズ』とのコラボメニューが提供され、さまざまな料理を堪能することができます。以降、いくつか実食できたものもあるので、ゲーム中の画像も交えつつ紹介します。

『モンスターハンターワイルズ』×限定コースターセット 3,500円(税込)

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 チーズとフォカッチャはクナファ、ローストビーフはスージャ、ブロッコリーはシルド……といったように、集会所などで食べられる各集落の食事のお誘いを、少しずつ盛合わせたコースター。ゲーム内のメニューと見比べて、各料理がどの集落のものなのか照らし合わせながら食べるのも楽しい一品です。

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 今回筆者が実食できたのはこちらなのですが、やっぱりポイントは濃厚なクナファチーズですね。

 フォカッチャを漬けて食べるのが基本ですが、おすすめは焚き火料理の肉を再現した骨付きポークリブステーキ(サイズは少し小ぶりですが、厚さはかなりのもので食べ応えはあります)にトッピングすること。

 個人的に『ワイルズ』の食事の中で一番美味そうだと思ったのがクナファチーズを豪快にぶっかけた肉料理だったので、1つの夢が叶った形です。実際に現実でもしっかり美味しかったので、プレイしていて同じ空腹感に襲われたことのある方はぜひとも試していただきたいところです。

 ゲーム内で焚き火料理を食べる時と同じ、銀のカップにスープが入っているのもテンションが上がるポイントです。

 なおこちらのセットのみ、『ワイルズ』のモンスターたちが描かれたオリジナルコースター(全6種)が、1つランダムで付属します。

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焚き火料理 チキン、ゴチソウダケ、モンスターチリ 2,800円(税込)

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 焚き火料理からはゴチソウダケのバターチキンカレー。

 カレーというよりは、スキレットに入っているチキンの存在感に目が行きます。肉の形状は焚き火料理の時に使うステーキ状の肉とは違うのですが、こちらは『モンハン』シリーズお馴染みのこんがり肉の方をモチーフにしていると思われます。

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※画像はゲームのもの

 そしてなんといっても再現度が高いのがキャベツの丸焼き。ゲームでもその豪快な調理でインパクトがあったんですが、そのまま再現されています。

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※画像はゲームのもの

焚き火料理 ポーク、ワイルドハーブ、シルドニンニク 2,800円(税込)

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 もう1つの焚き火料理は、ワイルドなハーブ&ニンニク風味の香ばしい豚バラロースト。こちらは焚き火料理で使うステーキ肉に近いイメージで、スキレットからはみ出そうなボリュームが特徴です。

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※画像はゲームのもの

 こちらにも同じくキャベツの丸焼きが入っており、普段の外食では体験できないワイルドな料理を堪能できます。このあたりにはじつに焚き火料理らしさが詰まっています。

サポート部隊アイルー・キッズセット 1,400円(税込)

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 ローストビーフとたっぷり野菜のサンドウィッチが入った、アイルーをイメージしたセット。ほかのボリューミーなセットメニューと比べるとサイズもかわいく、お子様が食べやすいメニューになっています。

ラバラ・バリナ サワーチェリー&ホワイトムース 1,000円(税込)

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 『ワイルズ』の新モンスター“ラバラ・バリナ”をイメージした華やかなケーキ。

 こちらも実食できましたが、今回がっつりとした肉系のメニューが多めだったのもあり、酸味が効いたサワーチェリーの爽やかさが食後のデザートとしてピッタリでした。

 綿花と針を模したトッピングがかかっていますが、食べても麻痺状態にはならないので安心です。

オトモアイルーのチョコレートプリン マグカップ付 1,600円(税込)

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 オトモアイルーデザインが特徴の、マシュマロでできた肉球入りのマグカップ入りチョコレートプリン。見た目の可愛さもさることながら、マグカップがついてくるのが嬉しいところで、かなりお得感があります。

回復グレート キウイ、紫蘇、はちみつ、ソーダ 800円(税込)

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 『モンハン』コラボ恒例の回復薬グレート。今回はキウイに加えてなんと紫蘇も入っています。

 こちらも実際に飲めましたが、キウイの果肉がたっぷりと使われていて、食感がまず面白いです。基本の味ははちみつ+ソーダ分が強いので飲みやすいですが、隠し味的に微かに紫蘇っぽい香りもあり、今まであまり飲んだことがないタイプのドリンクでした。これは疲れた身体の体力が回復しそうです。

ARスタンプラリーでは、環境生物を探してUSJ園内を歩き回ることに


 コラボレストランと並んで、今回のコラボの目玉といえるのがARスタンプラリーです。

 まずコラボレストランでQRコードを読み取ると、専用の画面にブラウザが切り替わり、カメラ越しにアイルーが登場。USJ会場内に出現した環境生物の生態調査に関するクエストを受注する流れでゲームが始まります。

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 その後には、USJ全体のマップ上にクエストのアイコンが表示されるようになります。

 この地図と表示されるヒントの文章・写真を手がかりに、適切な場所にカメラを向けると環境生物が現れるので、その瞬間を見逃さず撮影しましょう。あとは調査結果を報告すればクエストクリアとなります。

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 クエストは複数用意されており、すべてのクエストをクリアすると、スペシャル特典としてPS5及びSteam版で使用できる、スペシャルコスメティックセットとして、オトモ装備とチャームが手に入る特典コードがゲットできます(※特典は、後日無料で配信予定)。

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 筆者も特典欲しさにすべてのスポットを巡ったのですが、ヒントはあるものの、分布がUSJの全域に渡っているのでけっこうな距離を歩き回る必要があり、そのうえで撮影対象物も見つけ出さないといけないので一筋縄ではいかないというのが回ってみての体感。回り終わったあとにはけっこうヘトヘトになりました。

 環境生物の居場所が見つからなくて1時間さまよい続ける……なんてことにはならないもの、見つかった時には「いた!」という喜びをしっかりと感じられるくらいの難しさはあり、難しすぎず簡単すぎずのいい塩梅で調整されていると感じました。

 なお、環境生物だけではなく大型モンスターも登場。USJの景色に溶け込むようにして現れるモンスターはかなりのインパクトがあり、必見です。現実に登場するとこれくらいのサイズ感なのかと考えると、戦っているハンターのすごさが改めてわかります。

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ユニバーサル・スタジオ・ストアにて『ワイルズ』コラボグッズが販売中

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 期間中は、USJ内にあるユニバーサル・スタジオ・ストアなどのショップで、『ワイルズ』とのコラボグッズが販売中。

 2種のパーカーとキーチェーンセットはここでしか手に入らないオリジナルアイテムになっているので、ぜひゲットしておきましょう。

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 最後に、今回のUSJコラボに関する囲み取材として実施された、シリーズプロデューサー・辻本良三氏へのインタビューをお届けします。

辻本良三氏インタビュー

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――今回のコラボレーションフードを召し上がっての感想をお願いします。

辻本氏
とても豪華でした。ゲームの中に登場する料理をイメージして再現していただいているのですが、実際に食べると「こんな味がするんだ」という発見もあり、ボリュームも満点で。

 ユニバーサル・スタジオ・ジャパンさんに来ると、みなさん歩くことが多いと思うので、この食事を食べていただいて、ハンターのようにパワーをつけてもらえればと思います。

――実際にメニューを召し上がって、とくに気に入ったものやインパクトがあったものはありますか?

辻本氏
どれも美味しいのですが、『ワイルズ』ではチーズが名産のような扱いになっている部分がありまして、今回のメニューにもチーズを取り入れていただいています。 ゲーム内でのチーズはかなりトロッとした感じなのですが、その質感をしっかり再現していただいていて、個人的にもオススメです。

――味の再現だけでなく、現地の装飾などをご覧になっての感想はいかがですか?

辻本氏
会場にはモリバーやアイルーがいたり、映像も新しく作っていただいたりしました。『モンハン』シリーズを深く理解していただいているからこその内容になっていると思います。

――今回の企画が実現した経緯を教えてください。

辻本氏
これまでもUSJさんとは何度も『モンスターハンター』でコラボレーションをさせていただいています。USJのスタッフの方にものすごく『モンスターハンター』が好きな方がいらっしゃって、毎回「次はどんなコラボをしようか」という時に、さまざまなアイデアを出してくださるんです。

 今回もUSJ社内に『ワイルズ』をプレイされている方がたくさんいらっしゃって、我々としても『ワイルズ』から登場するモリバーの宴のシーンを再現してくれるというアイデアをいただけるとは思っていなくて、新しいキャラクターに早速スポットを当ててくれたことはすごく嬉しく思いました。『モンハン』シリーズをしっかりと理解したうえでアイデアをいただいていたので、「すぐにやりましょう」と進めさせていただきました。

――『ワイルズ』は食事の表現に力が入っていると感じますが、ゲームに出てくるメニューのイメージや味はどのように決まっていったのでしょうか?

辻本氏
じつは『ワイルズ』の食事には、「素朴だけれども美味しそうな料理」というテーマ的なものがあり、素材を活かした料理が多くなっています。

 そのうえで、先ほどのチーズ料理のように、素朴でありながらも、すごく美味しく見える、美味しく感じるというところも重視していたポイントでした。

――これまでのコラボを含め、『モンスターハンター』シリーズにとってUSJとのコラボはどのような存在でしょうか? また、関係性について振り返っていただけますか?

辻本氏
USJさんとはもう10年以上、かなりの回数のコラボをやらせていただいています。カプコンの本社も大阪ですし、今年は万博もありましたので、そのタイミングでまたご一緒できたのを嬉しく思っています。

 長年やってきているので、お互いがお互いのことを深く理解できている点がすごく大きいです。「次に何をしようか」という時に、チャレンジ精神を忘れずに、「次は何をして喜んでもらおうか」とお互いにアイデアを出し合える環境になっていて、これはすごく良い関係だと思っています。

――長年のコラボの中で、内容はどのようにブラッシュアップされてきたのでしょうか?

辻本氏
元を辿れば、最初は巨大なモンスターの立像から始まっていますが、『モンスターハンター』である以上、まずは基本となるモンスターにスポットを当てていました。それから「この巨大なモンスターを動かしたい」という話が出て実際に動かしたり、次は「実際に歩き回るモンスターが見たい」という話も実現したりしてきました

  そして直近ではレストラン、あとは“XR WALK”もありましたね。とくに“XR WALK”はかなり密に話し合いを行っていて、ほぼ両社での共同開発と言えるレベルのものでした。

 体験していただいた方の評判もすごく良かったですし、正直、「よくあんなことまでできたな」と思うくらい時間もかかりましたが(笑)、お互いに良い関係だからこそ実現できたのかなと改めて思いますね。

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