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アニメ『Fate/strange Fake』4話感想。真のアーチャーの正体に仰天。その人ならギルガメッシュと互角なのも納得しかない…!(ネタバレあり)

文:米澤崇史

公開日時:

 放送中のアニメ『Fate/strange Fake』第4話“半神達の追走曲”の感想記事をお届けします。

【注意】キービジュアルより先のテキストでは、『Fate/strange Fake』4話の物語に関する記述が多々あります。そのため本編をご覧になってから読むことをオススメします。[IMAGE]

『UBW』での構図をひっくり返したようなギルガメッシュvsアルケイデス戦がアツい【Fate/strange Fake】


 4話を語る上で欠かせないのは、やはりギルガメッシュを中心としたサーヴァントたちの三つ巴バトルですよね。

 3話のラストでは、正体不明のサーヴァントと思わしき存在から襲撃を受けたギル陣営でしたが、マスターであるティーネ共々やはり無事でした。まぁギルがあんな簡単にやられるわけ……いや、『HF(Heaven's_Feel)』ではあっけなく退場していたので可能性はゼロではありませんが、今回のギルは過去にないくらい聖杯戦争に対してやる気に満ちあふれていますからね。


 しかし、そんなギルの攻撃が一切通用しなかった真のアーチャー。とくに最初の王の財宝での攻撃を一蹴するシーンは作画が素晴らしく、弾かれた剣が順に地面に刺さっていくシーンもあわせて迫力がとにかくすごかった。

 ギルのことを“英雄王”と呼び、完全に真名を見抜きながらもなお「弱い」と断言するほどの自信を持っていたので、「いやいや、相手はギルガメッシュだぞ……?」と、どれだけ無謀なことを言うんだと思っていたのですが……まさかのヘラクレス(アルケイデス)だったことが判明してひっくり返りました。確かに大英雄・ヘラクレスであるならそれだけ強気なのも納得がいきます。

 アルケイデスの声もヘラクレスと同じ西前忠久さんが担当していることにスタッフロールで気づいたんですが、思い返すと『HF』で士郎に対して言ったあのシーンの声と同じだなと(普段のヘラクレスはエフェクトが掛かっているので、なかなか気づかなかったですが)。

 ヘラクレスといえば、『stay night』で描かれた第5次聖杯戦争でバーサーカーとして召喚され、狂化によって身体能力こそ強化されているものの、理性を失い本来の理知的な能力が失われているため、実はバーサーカークラスで召喚されない方が強い……と昔から語られていた存在です。

 中でもアーチャークラスは適正が高いとされていたので、ヘラクレスであるならギルが相手だろうとあれだけ強気に出るのも納得できますし、「(エアを)抜けば死なずに済んだものを……」という台詞も、あながち嘘ではないことが分かります。


 ニクいのは、『UBW(Unlimited Blade Works)』ではヘラクレスがイリヤを守りながらの戦いだったのに対し、今回はギルがティーネを守るという構図そのものも逆になっているんですよね。

 バーサーカークラスのときはとことんギルに対して相性が悪かったんですが、アーチャークラスにおいては相性も逆転しています。ギルもエアを抜かなかったとはいえ、結局アルケイデスも宝具は使ってないままで奥の手が残ってそうですし、やはりバーサーカークラスでなければ、UBWでのあの戦いの結果も変わっていたかも……と思いました。

 ただ『Fake』でも、狂化ではないにしろ何らかの人格に影響を及ぼす異常が起きているようで、現在はアーチャーではなく、アベンジャーと化しているという話もありました。

 ヘラクレスは、アベンジャーというクラスにはとくに似つかわしくない英霊だと思うのですが、一体ヘラクレスに何が起きたのか。『Zero』のときのセイバー(アルトリア)もそうでしたが、高潔な精神を持つ英霊は殺し合いである聖杯戦争にはあまり向かないというのもあるのかもしれません。

 そして真のライダーことヒッポリュテも初登場しました。偽りの聖杯戦争側のライダーの方はまだほとんど正体が分かってないまま、先に真のライダーの方の真名が判明するのはちょっと予想外でした。


 『FGO』プレイヤーとしては、アマゾネスと言われると某CEO……もといペンテシレイアを連想しますが、2人は姉妹関係なんですね。アキレウスとヘラクレスで相手は違えど、サーヴァントになって復讐に燃えている点は共通していて、血は争えない感があります。

 ヒッポリュテもギリシャ神話における戦神・アレスの娘なので、結構な格の英霊ではあるはずなのですが、いくらなんでもヘラクレスというのはさすがに相手が悪いとしかいいようがなく、ギルからは「格が違う」とも明言されていましたが、やむを得ないのかなと(ギルがここまで他の英霊を高く評価するのも珍しい)。

 ただ改めてみると、完全な不意討ちのタイミングだったとはいえ、最初のステゴロでの一発はしっかりとアルケイデスにヒットしてるんですよね。

 ステゴロなら“人の手で作った道具”には該当しないのでダメージが入った、という形ではあるものの、ギルですら最後までアルケイデスにダメージを与えられなかったことを考えると、なかなかすごいことをしています。

 あとは友であるランサーを真似た幻覚を見せられて激怒するギルガメッシュのシーンも印象的。たまに動揺したりすることはあるにしろ、ギルがここまで“怒り”の感情を露わにするシーンって今まで見たことがない気がします。まさに地雷を踏んだ、ということなんでしょうね。

今回もまた上がるオーランドの好感度。ついにセイバーの真名も【Fate/strange Fake】


 それ以外のシーンでは、オーランドと行動を共にしているフランチェスカの正体も少しずつですが見えてきました。

 オーランドから“老害”と呼ばれていたのは肉体を変えながら生き長らえていたからというのは概ね予想通り。『Fate』でこれを聞くと、やはり間桐臓硯が思い浮かびます。

 臓硯は他人の肉体を奪っては寿命を伸ばしていましたが、フランチェスカの場合はその肉体をどこから持ってきたのかが気になるところ。身体の構造がかなり人間離れしているので、もっと別の何かを人の形っぽく成形している、という可能性もありえそうです。

 しかし中身はアレでも見た目は本当にかわいい。性格のマイナス分を見た目と内田真礼さんの声のプラス分で補いきれるかどうかで、大分好みが分かれそうなキャラクターです。


 一方でオーランドは市民を巻き込むことを明確に避けようとしていて、ここまで良識をもっている魔術師は珍しい気がします。凛やエルメロイⅡ世は割と例外で、一般的な魔術師は根源の渦に到達することを何よりも優先し、一般常識的な価値観はかなぐり捨てていることが多いと自分は認識しているので、本当に回を増すごとにオーランドの好感度が上がってます。

 ただ、その良識のあるオーランドがなぜ聖杯戦争に参加しようとしたのかはまだ分かっていないので、それが今後のポイントになるでしょうか。

 3・4話と他の陣営にスポットが当たっていたので、アヤカとセイバーは最近ちょっと出番が少ないな……と思っていたら、最後にやってくれましたね。

 セイバーの真名がイングランドの王・リチャード一世であることも判明しましたが、すでに『FGO』でも実装されているので、これはご存知の方も多かったのではないかなと。

 真名はサーヴァントにとっては弱点にもなりえるので、自ら真名を明かすというのは、アヤカを信頼していることの証でもあります(もっとも、アヤカ自身は聞きたくはなかったようですが……)。

 名前が出てきたピエール・バジルは、リチャードの言葉通りに、リチャードに致命傷を与えて死に至らしめた人物。

 おそらく今後アニメでも語られるのではないかと思いますが、リチャードとピエールの逸話は史実でも存在していて、初めて聞いた時は常人離れしたリチャードの高潔な精神性に驚きつつ、その結末になんともやるせない気持ちにもなりました。

 この逸話を知ったあとだと、自分を殺した相手であろうと、リチャードなら何の躊躇もなく仲間として選ぶだろうなと、これ以上なく納得できます(興味をもった方はぜひ調べてみてください)。

 もう一つの聖杯戦争が始まったということは、残るクラスのサーヴァントとマスターも当然存在しているはずなので、これからまた次々と新キャラクターたちが出てきそうなのが楽しみです。

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