6月1日に開催された、ライトフライヤースタジオ(WFS)設立10周年を記念したリアルイベント&音楽ライブ“ライトフライヤースタジオ10周年記念フェス”。
ベルサール秋葉原を舞台に、入場無料の展示ではライトフライヤースタジオの歴史を辿れる年表や人気タイトルの撮影スポットなど、ここでしか見られない&体験できないものをギュッと詰め込んで公開。
音楽ライブでは、現地&配信で『アナザーエデン 時空を超える猫』『消滅都市』『ヘブンバーンズレッド』のライブが3部構成で行われました。
ベルサール秋葉原を舞台に、入場無料の展示ではライトフライヤースタジオの歴史を辿れる年表や人気タイトルの撮影スポットなど、ここでしか見られない&体験できないものをギュッと詰め込んで公開。
音楽ライブでは、現地&配信で『アナザーエデン 時空を超える猫』『消滅都市』『ヘブンバーンズレッド』のライブが3部構成で行われました。
この記事では、音楽ライブの第1部“『アナザーエデン 時空を超える猫』ホシノオトシモノ スペシャルライブ”の模様をレポートします。
『アナザーエデン』の名曲の数々をホシノオトシモノバンドがアレンジ! まさかのコラボクエストの楽曲やスタッフの生演奏にも痺れた約90分【アナデン】
演奏は『アナザーエデン』公式バンドの“ホシノオトシモノバンド”さん。幕開けは、ゲームの第2部・東方異象編の表題曲である『時の女神の帰還』でした。
原曲はボーカルと壮大な旋律が特徴的な印象があるのですが、今回はボーカル部分を野口明生さんによるティン・ホイッスルが担当。MIZさんによるバイオリンの音色も心地よく、壮大ながら民族音楽のような幻想的な雰囲気も感じられるアレンジに仕上がっていたと思います。
自分はホシノオトシモノバンドさんの演奏を聴くのは今回が初めてだったんですけど、この時点ですでに鳥肌、期待値もMAX! 演奏直後のMCで、サウンドディレクター兼コンポーザーの山上毅さんもキーボードで参加していたことを知り、「ライトフライヤースタジオのサウンドチームも半端ねぇ……!」と思わされました。この驚きはライブが進むにつれてさらにデカくなるのですが、それはまた後程書くとして……。
続く『東方異象編バトルメドレー』は激アツで、どの楽器の演奏も素晴らしかったのは当然として、個人的にはギターの音色に興奮! 『邪悪なる聖母の唄』は静動の緩急に震えました。ピアノの音色よすぎ……。
4曲目の『dear my dearest~祈りの聖戦~』、5曲目の『Curiosité』には、サウンドディレクター兼コンポーザーの林茂樹さんがキーボードで参加。ソロパートも見事にこなされていましたが、演奏後には「自分で弾くことになるとは思っていなかったので……もっと簡単にしておけばよかった」と笑い交じりにコメントされていて、自分もつい吹き出してしまいました。曲作りについても語られたので、音楽ファンはこちらも必聴ですよ!
ここからは『Missing savior』『Forgotten prisoner』『Honourable poverty』と“外典「剣の唄と失楽の翼」”の楽曲が3曲続き、次いで“外伝「三千界の匣、わだつみの深淵」”から『凍て海に響く歌』を披露。
それぞれ雰囲気が異なるバトル曲で気分を昂らせてから、しっとりとした曲で徐々に落ち着かせる。このセットリスト神だな、と思いながら聴き入っていましたね。
アレンジ秘話やホシノオトシモノバンドさんのメンバー紹介などののち、『大いなる歪』、そしてまさかの“協奏「救世の神子と黎明の大樹」”から『aponia~救世の祈り~』へと続いていきます。
“協奏「救世の神子と黎明の大樹」”は『テイルズ オブ』とのコラボエピソードが繰り広げられたクエストで、『aponia~救世の祈り~』ももちろんそのコラボ内で使われたもの。ボス戦で流れる曲というのもあり、イントロからAメロなど、静かなメロディから一気に盛り上がるという流れが複数あって最高にカッコいいんですけど、生演奏でもしっかり再現。
さらに今回はドラムソロからのサビ部分がギターからバイオリンにアレンジされていて、原曲とはまた一味違う、激しさと優雅さを感じるような形になっていました。
サビのギターが好きだったのに、なんて方もご安心。ギターが軸になるパートも追加されてますし、締めへと向かうアレンジならではの流れも素晴らしく、新たな『aponia~救世の祈り~』を楽しめること間違いなしです。
今回のライブで演奏された曲のすべてが「『アナデン』を遊んだことがない人もぜひ聞いて!」って言えるものでしたが、自分的最推しはこの楽曲ですね。
電撃オンラインさん楽曲をよく知ってらっしゃる…!!!
— 樋口征宏 Masahiro Higuchi (@higuemon) June 4, 2024
と言いたいところですが、aponiaのサビはMIZさんの後ろでひぐちもユニゾンしてるんでございます😃
より熱く厚みマシマシでサビをお届けしております🔥#ライトフライヤースタジオ10周年フェス https://t.co/I1IAQNl2gF pic.twitter.com/qJhqn6ik2X
山上さんと林さん、サウンドディレクター兼コンポーザーの井上幹さん、そしてスペシャルゲストとしてギター担当のMASAさんも登壇し、ここからは怒涛の“第3部 虚時層輪象編「時間帝国の逆襲」”パートに突入。
山上さんはキーボード、林さんはドラム、井上さんはベースで『時間帝国の逆襲 序曲 The Impractical Waltz』と『The Pandemic Elegance』に参加されていたのですが、素人目にはプロの演奏家とそん色ない演奏を見せてくれていました。
なかでも林さんは、ライブ前半とは違う楽器なのにメチャクチャカッコよく叩かれていて。もちろん山上さん、井上さんの見せ場もちゃんと用意されていて、『アナデン』サウンドチームに対する驚きと敬意はここでピークに達しましたね。MASAさんのギターもすごかった!!
4人が降壇したあとも続けて『The Geometric Rebellion』『Longitudinal fissure』『Neurotic apparatus』の3曲が披露され、最後に『アナデン』のメインテーマである『Another Eden ~時空を超える猫~』の演奏でライブは幕を閉じました。締めがメインテーマってやっぱ痺れる!
全楽曲が神アレンジ過ぎた“『アナザーエデン 時空を超える猫』ホシノオトシモノ スペシャルライブ”。ホシノオトシモノバンドの皆さんはもちろん、クリエイター陣の演奏にもすごく、す・ご・く熱狂、そして感動させてもらいました。
途中にも書きましたが、『アナデン』を遊んだことがない人もぜひ1度観てみてほしいです! 全曲ボーカルなしの音楽のみなので、1度しっかり観た後は、作業用BGMとして毎日聴くのもいいかも? 概要欄にチャプターも用意されていますしね。
まぁ本当に作業用BGMで留めていられるかは……保証できませんけど(笑)。
“『アナザーエデン 時空を超える猫』ホシノオトシモノ スペシャルライブ”出演者&セットリスト
出演者
●アナザーエデン公式バンド“ホシノオトシモノバンド”
・野口 明生(TinWhistle/Uilleann Pipes)
・加藤 裕幸(Guitar)
・樋口 征宏(Guitar)
・蓮池 真治(Bass)
・宮本“ブータン”知聡(Drums)
・Ryuta(Keyboard)
・MIZ(Violin)
・竹本 隼也(Keyboard)
●WFS サウンドディレクター兼コンポーザー
・山上 毅(Keyboard)
・林 茂樹(Keyboard/Drums)
・井上 幹(Bass)
●ゲスト
・MASA(Guitar)
セットリスト
・時の女神の帰還(第2部 東方異象編「時の女神の帰還」)
・東方異象編バトルメドレー(第2部 東方異象編「時の女神の帰還」)
・邪悪なる聖母の唄(外伝「IDAスクール編Ⅲ 導きの果実と電影の迷い子」)
・dear my dearest~祈りの聖戦~(外伝「はじまりの騎士と祈りの魔剣」)
・Curiosité(外典「霊長の理と枢機の天秤」)
・Missing savior(外典「剣の唄と失楽の翼」)
・Forgotten prisoner(外典「剣の唄と失楽の翼」)
・Honourable poverty(外典「剣の唄と失楽の翼」)
・凍て海に響く歌(外伝「三千界の匣、わだつみの深淵」)
・大いなる歪(外史「彷徨える少女と久遠の渦」)
・aponia~救世の祈り~(協奏「救世の神子と黎明の大樹」)
・時間帝国の逆襲 序曲 The Impractical Waltz(第3部 虚時層輪象編「時間帝国の逆襲」前編)
・The Pandemic Elegance(第3部 虚時層輪象編「時間帝国の逆襲」前編)
・The Geometric Rebellion(第3部 虚時層輪象編「時間帝国の逆襲」前編)
・Longitudinal fissure(第3部 虚時層輪象編「時間帝国の逆襲」中編)
・Neurotic apparatus(第3部 虚時層輪象編「時間帝国の逆襲」中編)
・Another Eden ~時空を超える猫~(メインテーマ)