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ドラマ『ウイングマン』隠し要素まとめ(1~3話)。特撮ファンはポスターやキャスト・技に思わずニヤリとしちゃいます

文:うま

公開日時:

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 2024年10月22日から12月24日まで放送された、ドラマ『ウイングマン』。本作は、様々な特撮作品のオマージュはもちろん、作品の裏側のネタも散りばめられているなど、特撮ファンならば思わずニヤリとする要素が満載でした。

 そこで本コラムでは、原作漫画とアニメをリアルタイムで見てきた特撮大好きなライターが、ドラマ『ウイングマン』に隠されている特撮の元ネタや、意外なネタをピックアップして紹介していきます。

[IMAGE]※あくまで筆者の個人的な感想にもとづく考察・解釈であり、公式な設定とは限りませんので、ご注意ください。※以下のテキストでは、『ウイングマン』のネタバレが含まれています。

あの特撮作品にも登場していたメインキャストに、特撮ファンは大興奮【ドラマ:ウイングマン】


 ドラマ『ウイングマン』が発表されたとき、スタッフ・キャスト陣に目が言った特撮ファンも多いのでは? それもそのはず、放送前に公開されたスタッフ・キャスト陣は特撮ファンにはピンと来る方が多かったからです。

 以下で、事前に発表されたスタッフ・キャストのなかで、代表的な方々をピックアップして紹介していきます。ほかにも特撮作品に出演されていた方々も登場されていますので、登場エピソードでまた改めて紹介いたしますね!

代表的なスタッフ・キャスト(敬称略)


●監督:坂本浩一(『仮面ライダーフォーゼ』『獣電戦隊キョウリュウジャー』『ウルトラマンジード』など)

 スタントマン・俳優として活躍後渡米。日本の“スーパー戦隊”シリーズをベースにした『パワーレンジャー』シリーズの監督を務め、日本でも『仮面ライダー』『スーパー戦隊』『ウルトラマン』シリーズを監督しています。

●広野健太 役:藤岡真威人(映画『仮面ライダー ビヨンド・ジェネレーションズ』本郷猛 役)

 本郷猛(仮面ライダー1号)を演じた藤岡弘、さんを父に持つ藤岡真威人さんは、『仮面ライダー ビヨンド・ジェネレーションズ』にて父が演じた本郷猛役で出演しています。

●布沢久美子 役:片田陽依(『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』ドン10話:前田真利菜/オニシスター 役)

 鬼頭はるかがドンブラザーズを辞めた世界でオニシスターに変身する、前田真利菜を演じていました。片田陽依さんは、この『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』で鬼頭はるか役の最終オーディションまで残っていました。

●福本智夫 役:丈太郎(『ザ・ハイスクールヒーローズ』中村英太 役)

 物語の舞台となる五星学園に通う野球部員として出演されていました。ちなみにこの『ザ・ハイスクールヒーローズ』では、『ウイングマン』でラーク博士の声を担当した関智一さんも主人公・真中大成の父親役で出演されています。

●坂上 役:大原優乃(『ガールガンレディ』アリス 役)

 人間的な感情を持つコマンダーのアリスを演じています。最終回直前の演技が印象に残っている人も多いのでは?

●北倉先生 役:宮野真守(『劇場版 獣電戦隊キョウリュウジャー ガブリンチョ・オブ・ミュージック』獰猛の戦騎 D/デスリュウジャー 役(声の出演)、映画『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』ウルトラマンゼロ 役(声の出演)など)

 宮野真守さんは坂本浩一さんが監督を務めた作品に複数参加されており、ウルトラマンゼロを演じて以来15年もの付き合いになるとか。また、原作者の桂正和さんの作品『ZETMAN』でも、天城高雅役で出演されています。

●松岡先生 役:映美くらら(『仮面ライダーリバイス』五十嵐幸実 役)

 『仮面ライダーリバイス』では、主人公・五十嵐一輝たちの母親役を演じていました。坂本浩一さんがメガホンをとった、『劇場版 仮面ライダーリバイス バトルファミリア』での活躍も印象的です。

まさかの健太vsウイングマンに気付いた? 1話は特撮ネタも豊富すぎる【ドラマ:ウイングマン】

父が果たせなかった“電光ライダーキック”


 公園で主人公の広野健太が放ったキック技、“電光ライダーキック”は、『仮面ライダー』の旧1号編の最終回となる13話“トカゲロンと怪人大軍団”で使われた必殺技です。

 第1話の感想記事にも記されているとおり、13話は仮面ライダー1号(本郷猛)を演じた藤岡弘、さんがバイク事故で入院中に撮影されたため、藤岡弘、さんが映像作品で使っていないので、坂本監督があえて選択したとのことです。

 ちなみに映像作品ではありませんが、『仮面ライダー バトライドウォー創世』などのゲームで、藤岡弘、さんの声の電光ライダーキックが聞けます。

レーザーブレード


 健太がクロムレイバーを考えるために参考にした武器で、『宇宙刑事ギャバン』を始めとする宇宙刑事たちの武器です。

 ちなみに健太の部屋には、『スペース・スクワッド ギャバンVSデカレンジャー&ガールズ・イン・トラブル レーザーブレードオリジン版』に付属している、レーザーブレードオリジンがあります。

 このレーザーブレードオリジンは、『宇宙刑事ギャバン』の5話ぐらいまで使用されていたデザインで、『スペース・スクワッド ギャバンVSデカレンジャー(監督:坂本浩一)』で2代目ギャバンに受け継がれています。

美紅ちゃんにからんでる不良生徒


 美紅ちゃんにからんでいる、アクションのキレがいい不良生徒たち。じつはこのなかの1人は、変身後のウイングマンを演じている橋渡竜馬さんです。

 橋渡さんは『仮面ライダーガッチャード』32~33話(監督:坂本浩一)で、タソガレ役で出演されているうえ、タソガレが変身した仮面ライダーエターナルも演じているので、ぜひご覧ください!

ベッドの横に貼ってあるポスター


 漫画では、ベッドの脇に貼ってあるポスターは『宇宙刑事ギャバン』のもの。ドラマでは、同じくギャバン(と、ギャバン typeG)が活躍する『スペース・スクワッド 宇宙刑事ギャバンVS特捜戦隊デカレンジャー(監督:坂本浩一)』のポスターが貼られています。

健太の部屋にある特撮グッズ


 机の上に置かれているものは、だいたい以下のものです。

  • 守護獣(恐竜戦隊ジュウレンジャー)
  • 大鉄人17(大鉄人17)
  • モバイレーツ&レンジャーキー(海賊戦隊ゴーカイジャー)
  • ルパンカイザー(快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー)
  • 大連王(五星戦隊ダイレンジャー)
  • ダイレオン(巨獣特捜ジャスピオン)
  • ギャバン&ドルギラン(宇宙刑事ギャバン)
  • キラメイジン(魔進戦隊キラメイジャー)

 ほかにも部屋のなかには、ダイデンジン(電子戦隊デンジマン)、バイオロボ(超電子バイオマン)、シャリバン(宇宙刑事シャリバン)、ディケイドライバー(仮面ライダーディケイド)などのおもちゃのほか、Blu-rayやポスターもびっしりと飾られています。

 ちなみに、レンジャーキーとディケイドライバーを飾ることで、健太が全ヒーローを網羅していることをを表現していると、『コンプリートガイド』のインタビューで明らかにされています。

まだまだ見どころがある、健太の部屋


 特撮ファン視点ではないのですが、健太の部屋にはほかにも気になるものがいくつかあります。例えば床に置かれている袋が、関東のコスプレイヤーが布や小物を購入するのによく利用しているお店の袋だったりします。ウイングマンのスーツを自作する健太だけに、こういうものが部屋にあるとリアリティが増しますね。

 ちなみに机の上にも特撮グッズのほか、とあるプロレス団体のグッズらしきものも置かれていたりと、まだまだいろいろな物が隠されているかもしれません。

ウイングマンのスーツは、あのスーツを作ったところと同じ会社


 ウイングマンのスーツを作成したのは、数々のヒーローのスーツを製作しているレインボー造型企画です。ちなみに、漫画の連載当時に原作者の桂正和さんが着用していたスーツも、このレインボー造型企画が製作したもの。2016年のワンダーフェスティバルのレインボー造型企画のブースに展示されていたのを見た方も多いのでは?

名乗りポーズのカットだけで、誰がスタッフかわかる!?


 シードマン・メレムの前で、初めて名乗りポーズを決めるウイングマン。ここでのカメラを斜めにしたアングルは、坂本浩一監督が得意とする構図なのです。

 そのため、9月3日に公開された15秒ティザーで、このカットと廃工場での爆破(こちらも坂本浩一監督が得意とする演出)から、本作の監督は坂本浩一さんだと推測した特撮ファンも少なくないでしょう。

■ドラマチューズ!「ウイングマン」15秒ティザー

2話でキレキレなアクションを見せる生徒たちのなかにも、意外なキャストが出演!【ドラマ:ウイングマン】

変身のメカニズムの解説


 『宇宙刑事』シリーズでの、変身のプロセスを解説するシーンをオマージュしたものと思われます。漫画版でも、1話の序盤で自作スーツに変身するときに、変身プロセスの解説が入っています。

キータクラーに操られた生徒たち


 キータクラーに操られて健太たちを襲った動きのキレがいい学生たちのなかに、特撮ファンならば見覚えのある方がいたのでは?

 代表的なところでは、まず川名輪太郎さん。『王様戦隊キングオージャー』の『獣電戦隊キョウリュウジャー』とのコラボ回となる32~33話(監督:坂本浩一)などに登場した、キングキョウリュウレッドに変身するプリンス役を演じていました。

 また、同じく『王様戦隊キングオージャー』の32~33話で、キョウリュウブルーのノッさんの姪にあたる福井理香を演じた榎本遥菜さんも登場しています。ちなみに榎本遥菜さんと川名輪太郎さんは、2019年に放送された『騎士竜戦隊リュウソウジャー』の7話“ケペウス星の王女(監督:坂本浩一)”でも共演されています。

 そして、『王様戦隊キングオージャー IN SPACE』でキングレンジャーに変身するリキを演じた、高岩芯泰さんも出演されています。お名前からもわかると思いますが、高岩芯泰さんの父親は、平成の仮面ライダーの変身後のほとんどを演じた高岩成二さんです。つまり、父親が仮面ライダーを演じた2人の俳優が、本作で共演しているのです!

3話で登場した、ドラマオリジナルの必殺技の元ネタは?【ドラマ:ウイングマン】

漫画のあのシーンを再現可能なスーツ


 3話の戦闘シーンで、ウイングマンの頭の飾りをブーメランのように投げつける技、スパイラルカットが初登場しました。漫画だと、このスパイラルカットが上下逆にくっついたカットが印象的な人も多いのでは?

 ドラマでは上下逆につきませんでしたが、スーツを製作したレインボー造型企画と親交が深い関智一さんがイベントで明かしたところによると、じつはウイングマンのスーツは、スパイラルカットを逆さにもつけられるように作ってあるそうです。

ドラマオリジナル必殺技、“レイバー・ストレイズ”の元ネタの秘密


 ジードマン・ロドムスを撃破した“レイバー・ストレイズ”は、健太曰く「仮面ライダーBLACK RXのリボルケインっぽくしてみた」とのこと。そのリボルケインを使った必殺技の“リボルクラッシュ”は、敵に突き刺してエネルギーを送り込んで大爆発をさせるというものなので、かなり忠実に参考にしていることがわかります。

 ちなみにこのリボルケインは棒状の武器なのですが、設定ではロープのように変形させて長く伸ばすこともできるのです。つまり、レイバー・ストレイズでクロムレイバーを伸ばしているのも、この設定を知っていたからかもしれません。

ドラマ『ウイングマン』をネットで見るには?


 ドラマ『ウイングマン』は、DMM TV(月額550円)で視聴できます(2025年1月現在)。各要素が気になった方は、ぜひこちらでチェックしてみてください!





うま:かつては、とあるメーカーでゲームを作ったり、デパートの屋上で特撮ヒーローの中の人だったライター。学生時代はドライバーグローブを装着して学校に通い、サラリーマン時代はドライバーグローブ+ブーツで通勤していたほど、特撮とウイングマンが好き。




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