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『モンハンワイルズ』発売直前レビュー。上位環境突入からが本番! 50時間プレイしても遊びつくせないボリュームとやり込み要素を語る【モンスターハンターワイルズ】

文:Ak

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 2月28日発売予定の『モンスターハンターワイルズ』の先行プレイレビューをお届けします。

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 今回のレビューではPS5版を使用。プレイ時間は50時間ほどでストーリーはクリア済みですが、ストーリーのネタバレなどはありませんのでご安心ください。また、ネタバレ防止のために記事中には序盤の写真のみを使用しています。

 なお先行プレイ時はネットワーク機能は使用できず。そのためマルチプレイ関連の要素は触れていないのでご了承ください。

ゲーム概要:過去シリーズと比べた本作の特徴は?【モンハンワイルズ先行プレイ】


 『モンハンワイルズ』は、ハンティングアクションというジャンルを確立させた『モンスターハンター』シリーズの最新作。

 シームレスにつながるフィールドや、群れで行動するモンスターの生態など、最新ゲーム機の性能を生かしたダイナミックな表現を実現しており、従来シリーズと比べても大幅に没入感が強化されているのが特徴です。

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 とはいえ、主なゲーム性は従来の『モンハン』とそこまで大きくは変わらない印象。フィールド同士がシームレスにつながっているものの、基本的にはフィールド間の移動はファストトラベルで行うことが多いので、いわゆるオープンワールドという感覚は薄めですね。

 どちらかというと、拠点とフィールドがシームレスにつながったことで、クエストに出発せずともフィールドを探索可能になったことが大きな変化です。

 気ままにフィールドに出て、発見したモンスターを狩るという遊びは『モンスターハンタートライ』の“モガの森”や『モンスターハンターワールド:アイスボーン』の“導きの地”に近い感覚はありますが、より変化に富んだものとなっており、探索が楽しくなっています。

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 システムやストーリーラインなどは『モンハンワールド』の続編だなという印象。とくにストーリー進行でシームレスな演出とともにモンスターが出現するシーンが個人的にも好きだったので、本作での復活はうれしいところ。

 武器アクションなど、根本的に複雑な部分はあるのでシリーズ初心者にとっては覚えることが多いですが、過去シリーズにあった要素をうまく整理しつつ再構成しているので、かなり遊びやすくなっているのも特徴的です。

新システム:傷システムの登場で初心者でも簡単に爽快感が味わえる!【モンハンワイルズ先行プレイ】


 新システムのうち、とくに大きなものはやっぱり“傷システム”の登場。こちらは、同じ部位を攻撃して傷を付けて、そこを破壊することでダウン+ダメージを狙えるというものです。

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 定番の動きができたことで、初心者でも何をしたらいいのかがわかりやすくなって、敷居が低くなった印象。適当に攻撃しているだけでもガンガン傷が付いて、それを破壊していくだけでも活躍している感覚を味わえます。

 傷付いた部位は集中モードを使うことで簡単に狙って破壊できるので、初心者も安心。集中モードは基本的には傷を破壊する際に使うための要素になっているようですね。

 従来は弱点部位以外を狙うメリットは部位破壊以外には基本的になかったですが、『モンハンワイルズ』ではさまざまな部位に傷を付けることで大ダメージを狙えるので、プレイの幅が広がっているように思います。

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 また武器種ごとの新規アクションも、それぞれの個性を高めるものが多く、武器を使い込むのがより楽しくなっています。

 例えば筆者がメインに使っている太刀では、赤ゲージを実質的にキープできなくなった代わりに、赤ゲージ時に攻撃アクションが大幅に強化。

 とくに△ボタン連打だけで方向を調整しながら連続攻撃ができるようになっているのが強力で、赤ゲージキープさえできれば誰でも簡単に火力を出せるようになっています。

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 新システムでは、モンスターの大技に合わせて特定の攻撃を繰り出すことで発生する“相殺”も気持ちいい!

 利用できるのは限られた武器種だけですが、成功時の演出のいい感じの反動が気持ちよすぎて、これ目当てで大剣やハンマーを担ぎたくなります。

 ただし、カウンター技なので外したときはもちろん攻撃を受けてしまうというデメリットがあるため、一撃の威力が高いモンスター相手に相殺を狙うのは……けっこう度胸が必要ですね。

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 装飾品が装備画面で手軽に変更できるようになったりと、UIも便利になっていて遊びやすいです。

 ちなみに装飾品は武器と防具で分かれるようになっており、それぞれ種類が異なります。属性攻撃系の装飾品や特定の武器種で効果的な装飾品は武器用、防御系や汎用的な装飾品は防具用に分かれているような印象です。

 複合的な効果を持つ装飾品もありますが、効果の傾向は通常のものと同様。複合的な効果を持つ装飾品は種類も多く、装飾品の収集はやり応えが増しています。

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 武器を2本持ち込めるようになったのも『モンハンワイルズ』の特徴ですが、ストーリークリアだけを目指すのであればそこまで武器の使い分けを意識しなくても大丈夫なバランスになっています。

 複数の武器種を使い分けるのにも可能性を感じますが、属性違いの同一武器種を持ち込むのも、対応力が上がっていい感じですね。とくに状態異常系の武器を持ち込み、状態異常にしてから武器を切り替えるといった運用が簡単かつ効果的です。

ストーリー:仲間とともに世界を旅していく感覚が味わえるストーリーが魅力的【モンハンワイルズ先行プレイ】


 シームレスに展開していくストーリーも、『モンハンワイルズ』の特徴の1つ。従来のようにクエスト受注を挟まずに、キャラクターとの会話などを経てストーリーが進んでいくので、高い没入感を味わえます。自然との共存や少年の成長をテーマにしたストーリーは見ごたえがありますね。

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 フィールドを移動しながら進むストーリーは、一部で場当たり的な展開もあるものの、各地を旅していく感覚が味わえます。

 『モンハンワイルズ』ではプレイヤーキャラクターであるハンターがしっかりしゃべるののもあって、仲間たちと共闘している感が強まっていますね。

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 仲間のなかでも、編纂者であるアルマさんの存在感がすごい! クエスト中にハンターに付きしたがって役立つアドバイスをくれるのはもちろん、ストーリーでも頼れる相棒として活躍してくれます。

 ムービーシーンでは、アルマさんがギルドからの依頼を受注して、ハンターがそれを了解してから狩りが始まるのが定番の流れとなっており、その演出がカッコいい! 各々の役割をハッキリ把握しながら行動するのが、プロフェッショナルという感じでシビれます。

やり込み要素&ボリューム感:本番は上位に入ってから! 変化に富んだフィールドで刺激的な狩りが楽しめる【モンハンワイルズ先行プレイ】


 序盤~中盤は、正直今までの『モンハン』とそこまで大きくゲーム体験が変わった印象はなかったですが……ストーリーが一段落して、上位環境になったときにその印象は一変。一気に『モンハンワイルズ』らしい狩りが楽しめるようになってきます。

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 詳細なシステムはネタバレになるので伏せますが、フィールドの環境が刻々と変わるようになったり、モンスター出現のランダム性が強化されたりと、より変化に富む狩りが楽しめるようになります。

 イメージ的には“導きの地”に近いですが、自分で環境を変えるというよりは、変化する環境に合わせて狩るモンスターを決めていく感じになっています。美味しいクエストを探して、延々とプレイを続けてしまう中毒性の高さが何よりの魅力です。

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 また、上位環境では特殊な武器の作成や装飾品集めなどがエンドコンテンツとして用意されており、特定のモンスターを連続して狩らなくても大丈夫なので、さまざまなモンスターを狩る楽しさが味わえます。

 特殊な武器の作成にはランダム要素があるものの、とりあえず形にするのは簡単なので、使っていない武器種のお試しにも便利です。上位環境になったら、今まで使っていない武器種に手を伸ばすのもアリですね。

 ちなみに上位環境に突入するまでのプレイ時間はおよそ10時間ほど。筆者は現在50時間ほどプレイして(おそらく)ほぼすべての要素が解放されていますが、装飾品の厳選などはまだまだといった感じです。製品版発売後もまだまだ遊べそうなボリューム感ですね。

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 シームレスで変化に富んだ狩りが味わえるようになり、初心者でも楽しめるシステムの導入もあって、より遊びの幅が広くなった印象の『モンハンワイルズ』。

 シリーズファンはもちろん、やり込みがいのあるアクションゲームを求める人には自信を持ってオススメできる作品になっています。発売後のアップデートで新要素も追加されるようなので、そちらも楽しみですね!

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