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【にじさんじ】委員長の、委員長による、ファンのための夢舞台。月ノ美兎さんの2ndワンマンライブ“Paper Rabbit”が描き出した懐かしくも新しい世界

文:こひき庵

公開日時:

 4月18日、バーチャルライバーグループ“にじさんじ”の月ノ美兎“委員長”による2ndワンマンライブ“Paper Rabbit”が開催されました。

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 ここでは随所に“委員長らしさ”と“にじさんじっぽさ”が表現されていたライブについて振り返ってみたいと思います。

にじさんじの“委員長"、2度目の大舞台

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 4月18日、東京都八王子市にて月ノ美兎委員長による2ndワンマンライブ“Paper Rabbit”は開催されました。

「まあ委員長のやることだし、普通のライブにはなるまい」

 そういう、ある意味で斜めに構えた心持ちで見始めたライブでしたが、「委員長のやることだし」の程度は、こちらの想像を超越していくものでした。

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 まずはこの画像を観てください。

 バーチャルの技術もここまで来た……というわけではありません。

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 最初の歌唱パートから飛ばしていく空気はありましたが、着ぐるみ(?)ショーはさすがにビックリ。

 デパートの屋上に来たのかと思ってしまうような“ヒーローショー”が始まったときは度肝を抜かれました。

 しかも「“ぽこぴー”出るのか!」という驚きとワンセットです。

 ぽんぽこさんとピーナッツくんの人気コンビ“ぽこぴー”と委員長の付き合いはかなり古く、登場しておかしいというわけではもちろんないのですが、着ぐるみ(?)での登場です。

 お二人は実際に着ぐるみ(?)でイベントに出たりといったことも重ねているので、実際に目の当たりにしてみると確かに的確な人選だったかもしれません。

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 よくわからないスクショがたくさん撮れてしまうライブでした……!

 しかもこの写真はまだ序の口です。

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 そしてこちらは、ライブ後にあらためて公開となったゲスト一覧です。

 静凛さんと樋口楓さんの“JK組”を含む“にじさんじ”の仲間たちに加え、ぽんぽこさんとピーナッツくん、そして電脳少女シロさんと、委員長の古なじみが顔を揃える形になりました。

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▲電脳少女シロさん
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▲“ぽこぴー”はバーチャル体でも登場しています

 こういう書き方をしていると、ずっとふざけていたように思われかねませんが、もちろんそうではありません。

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▲静凛さん、委員長、樋口楓さんによる“JK組”

 歌唱そのものはひたすらガチで魅せに来つつ、どこか普通じゃないノリが残っているし、起伏にも富む。そんな構成です。

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▲とても綺麗に美しく歌っているところ

 そもそも考えてみれば、委員長の魅力はこういうギャップですよね。

 真面目でお堅い美少女委員長に見える容姿を持ちつつ、フタを開けてみれば全然違うものがバラエティ豊かに飛び出してきます。

 予想できない起伏に富んだステージは、そういう“委員長らしさ”を表現しているようにも見えてきました。

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▲このシーンもアングル自体はエモいのですが……!

 ここでライブ後に公開されたセットリストも観ておきましょう。

 委員長の積み上げてきた歴史を感じさせるオリジナルソングがズラリと並んでいますね。

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 しかし、1曲だけ様子のおかしいのがあるのにお気づきでしょうか。

 拡大してみましょう。

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 ここです。

 委員長のワンマンライブにもかかわらず、委員長の顔がありません。

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 実際、このパートは笹木咲さんと椎名唯華さんの“さくゆい”が伝説の一曲『委員長おめでとうの歌』を歌い倒すのみだったので、表記ミスとかではないんです。

委員長おめでとうの歌


 ソロライブにこのパートを入れてしまうのもまた、そしてそもそもこの曲が存在していること自体が“にじさんじっぽさ”の一端という気もします。

 しかもこの曲はある意味で“フリ”でして、これに続くのが『てんやわんや、夏。』です。

【MV】 てんやわんや、夏。 【月ノ美兎 / 笹木咲 / 椎名唯華】


 笹木咲さん、椎名唯華さんとの歌唱で、弦月藤士郎さんが作曲に名を連ねる素晴らしい楽曲ですが、強烈なMVにすべてを持って行かれてしまうあの曲です。

 委員長はある時期から意図的に“美少女”という記号を壊しにいっているように思うのですが、このMVはその到達点とも感じさせるものでした。

 ただ、ライブで観ると、あれは到達点ではなく通過点だったんだとも感じられました。

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▲月ノ美兎委員長(?)と月ノ美兎委員長
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▲笹木咲さん(?)と笹木咲さん
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▲椎名唯華さん(?)と椎名唯華さん
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▲弦月藤士郎さん(幻)と弦月藤士郎さん

 この曲が全体の8番目。

 なんとなく折り返し地点くらいかなと思ったところで、やってきたのが『人ってただの筒じゃないですか』でした。


 まだ視聴したことない方は、ぜひポチッとクリックして聴いてみてください。

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 ここから“茶番っぽさ”の色が薄まっていき、ガチ感が増していきます。

 これはおそらく狙っての構成でしょう。思わず笑ってしまう流れが続いたからこそ、歌に込められたメッセージが刺さってきます。

 その流れの中でシロさんも登場しました。

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 そしてゲスト全員参加での『一千光年』を経て、にじさんじのシンボルソングである『Virtual to LIVE』へ。

 どうしようもなく今を生きてきた委員長が「この箱にして、わたくしあり! 国歌独唱、させていただきます!」という宣言からのスペシャルな歌い出し。

 これに応え、観衆の心に火が入り直すのが伝わってきます。

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 そして、「本日最後の曲になります。わたくしの、そしてにじさんじの初めてのオリジナル曲『Moon!!』です!」と、原点の一曲へと繋がりました。

 スタートポイントに戻ってのエンディングは美しいものでしたが、ここで終止符を打たないのもまた、このライブの“らしさ”だった気がします。

 続くアンコールパートこそ、真・エンディングでした。

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 披露されたのは『光る地図』、『寝言は寝て言え』、『みちくさイズム』、『Jump!!』、そして『コスモノート』です。

 一番の驚きは『みちくさイズム』だったかもしれません。

 珍しいファンメイドの楽曲で、7周年記念に委員長へ贈られた一曲です。

みちくさイズム|月ノ美兎 7周年FanMV


 今年2月に投稿されたばかりの曲なのですが、そのあとにセットリストへ急きょ「ねじ込ませた」(委員長)とのこと。

 ファンの心意気に応えるべく「これやったらみんなうれしいと思うから!」と思って実行してしまうのも、“委員長らしさ”ですね。

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 続いて2019年に発表された『Jump!!』へと繋がります。

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▲起立、気を付け、Jump!

 そして最後の一曲には「iruさんの作って下さった『Moon!!』の続編!」である『コスモノート』となりました。

月ノ美兎イメージソング「コスモノート」


 ファンを巻き込んで、新しい世界を一緒に作っていく。

 委員長がデビューして築いてきたのはそういう世界観だったよなとあらためて思い出させてもらう、そんな流れとなりました。

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 まさに委員長の、委員長による、ファンのためのライブでした。


 この記事をここまで読んで気になってしまった方は、ぜひ配信チケットを購入し、委員長の作り出す“ワールド”を体感してみてください。

関連動画:月ノ美兎委員長による感想配信

おいおいおい……Paper Rabbitっていうソロライブがあってさぁ……それの話とかがいっぱいあってさぁ……

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