三つ子の魂百までと言われますが、幼少期に限らず、ゲームを遊んだ思い出は脳に深く刻まれるもの。
何年、何十年たっても、「なんでオレ、こんなこと覚えてるんだろ…」と愕然とするような記憶が残りがちでして。
そんな脳のメモリ(記憶・容量)を無駄づかいしている例を語ります! 今回は2003年に発売された『スーパーロボット大戦D』(スパロボD)を語ります。
何年、何十年たっても、「なんでオレ、こんなこと覚えてるんだろ…」と愕然とするような記憶が残りがちでして。
そんな脳のメモリ(記憶・容量)を無駄づかいしている例を語ります! 今回は2003年に発売された『スーパーロボット大戦D』(スパロボD)を語ります。
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サポートに全振りした専用の“歌”コマンドが強すぎる
『スパロボ』と言えば、多くの作品のロボットが共演する夢の作品。そして、作品の垣根を超えて戦闘や会話などが繰り広げられます。
『マクロス』シリーズには、変形する戦闘機が登場するので、『スパロボ』に登場すると、戦闘しているところを見れます。ミサイルを撃ったり、変形して殴ったり。
ただ、すこし毛色が違っているのが『マクロス7』でして。本作の主人公はFire Bomberというバンドのボーカルとギターを担当している熱気バサラ。軍人ではなく、戦闘をするようなキャラではありません。
歌いたいときに歌うという主義で、戦場では敵であろうと自身の歌を聴かせようとする無茶苦茶なキャラです。それがのちのち重要な役割を果たすことになるのですが、それは置いておいて。
そんな『マクロス7』が『スパロボ』で初参戦するということで、どういった形になるのか気になっていました。なんといっても戦わないですからね。
いざ登場した熱気バサラを見てみると、攻撃の行動がありません。かわりにあったのは“歌”というコマンド。作中に登場したFire Bomberの楽曲がリストになっており、楽曲によって能力アップや回復などの効果が発動します。
敵に使ってもダメージを与えられるわけではない、原作を再現したコマンドです。これまでのシリーズにはなかった原作再現の仕方にも驚きましたが、もっと驚いたのはその効果。
“歌”は専用の歌エネルギーを消費して発動できるのですが、残量がある限り同じ楽曲を何度でも使用可能。能力アップは重複するので何度も発動させればさせるほど強くなっていきます。
多くのロボットには気力が一定値以上でないと、必殺技を始めとする一部の攻撃を発動できないという制限があることが多いですが、気力をあげる楽曲もあるので、1ターン目からばんばん強力な攻撃ができるようになります。
これだけでも十分強いのですが、真価はマップ兵器があること。マップ兵器とは1回の行動で範囲内の全員に効果を与えるというものなのですが……たぶん、言わなくてもわかっていると思います。
ただ、あえて言います。バサラは“歌”のマップ兵器でまとめて味方を強化できます。熱気バサラが使用できる前と後では、ゲームの難易度がまったく違います。あまりの効果に“歌”を使用しないのは縛りプレイなのではないかと思うほど。
ちなみにFire Bomberにはボーカルを担当するミレーヌ・フレア・ジーナスというキャラがいて、そのキャラも参戦しています。つまり、“歌”を使用できるキャラが2人もいるというわけ。これ以上、何も語る必要はないでしょう。
直接ダメージを与えるキャラというわけではありませんが、『スパロボD』の最強キャラを考えたときに、真っ先に思いつくのがバサラとミレーヌです。
初参戦ということもあり、原作のストーリーだけではなく、プロトデビルンという『マクロス7』で戦う相手にのみ、ダメージが与えられるという部分も再現されています。
『スパロボD』の後もいくつかの作品に『マクロス7』が参戦していますが、コンセプトは変わらず、“歌”は使えますし、どの作品でも強いです。ですが、初参戦のインパクトからすごく印象に残っていますし、『マクロス7』と『スパロボ』が好きなら、ぜひお勧めしたい作品が『スパロボD』です。
ちなみに久しぶりにパッケージを見てみたら、たくさんいるロボットの中央にバサラの愛機・ファイヤーバルキリーがいました。『マクロス7』が名実ともに本作の中心のひとつであることは間違いないかもしれません。