過去2回のアニメ化が大きな話題を呼んだTVアニメ『MFゴースト』。その待望の新作続編となる3rd Seasonが現在絶賛放送中です。今回は、そんな3rd Seasonの第13話(通算37話)となる“先頭グループの分裂”が放送されましたので、視聴しての感想をお届けします。

阿吽の呼吸で立ち回る最強トレイン! 天才同士の競演は最高に華やか【MFゴースト】
序盤から大波乱となったMFG第4戦“シーサイドダブルレーン”も中盤戦に突入。不慮の事故をきっかけに協力関係を結び、絶妙のコンビネーションで次々と前を行く神フィフティーンを抜き去っていくカナタとベッケンバウアーの“最強トレイン”は、本エピソードでいよいよ鋭さを増してきました。
印象的だったのは4位を走っていた相葉先輩のニッサン・GT-Rの攻略でしょう。カナタのトヨタ86GT(ハチロク)が得意とするアウトサイドからの“スライディングアタック”を警戒し、常に外を意識している相葉先輩のスキを突き、一瞬でハチロクとベッケンバウアーのポルシェ・718CaymaGT4が位置取りを変更。ポルシェが一気にインから攻め込み、ハチロクもそのトゥ(スリップストリーム)に潜り込むことでGT-Rを抜き去るという、じつに鮮やかな手際を見せてくれました。
カナタとのバトルに集中していた相葉先輩からすれば、ベッケンバウアーのアタックは完全に意識の外だったことでしょう。それに乗じてハチロクにもあっさり抜かれてしまい「そりゃねえぜカナタ」と愚痴をこぼすのもわかります(汗)。対するカナタも「ごめんなさい先輩。あとで謝ります」と心のなかで謝罪していましたが、ときに勝負の世界は非情ってことか……。
ライバル同士が阿吽の呼吸で通じ合っているって関係性、個人的にすごく好きなんですよ。カナタとベッケンバウアー、お互いを認め合っているからこそ相手の考えが手に取るようにわかるこの感じ……まさにシンパシーってやつです。
なんにせよ、この一瞬の攻防がアバンの数分で描かれてしまうスピード感がたまりません。ホントはもっとじっくり見たかった気もしつつ(笑)。3rd Seasonのクライマックスだけあって表情の描写やクルマを映すカメラアングルにも格別のこだわりが感じられ、まさにワクワクの最終話です!

GT-R攻略における役割変更に伴い、ベッケンバウアーがカナタの前を走ることになった最強トレイン。「協力関係とはいえベッケンバウアーへ安易に前を譲って大丈夫か?」と少し気になりましたが、結果的には杞憂でしたね。終盤でポルシェとハチロクは再度ポジションを入れ替えて、カナタは再びベッケンバウアーの前を走る形になりました。
このポジションチェンジはここまでのカナタの果敢なアタックを称えての行動ということで。サイボーグのようにクールな絶対王者にしてはめずらしく、かなりウェットな対応にも思えます。ベッケンバウアー本人もそれを自覚しているのか「MFGには青臭いところを刺激される」と口にしていましたが(笑)。スポーツマンシップにあふれていて、自分としてはすごく好印象でした。
プライドが高く、ときに鼻につくところもあるベッケンバウアーですが、急に人間味が出てきて一気に彼への好感度が上がってきたのは僕だけではないのでは? 事実、実況の田中さんがそのような言葉を口にしていて、思わず共感してしまいました。解説役の須藤が「私は(ベッケンバウアーのことは)嫌いですが」と切り返していたのにはつい笑ってしまいましたけど(笑)。
須藤といえば『頭文字D』で高橋涼介のライバルとして登場。カナタの師匠である藤原拓海とも因縁の深い人物ですが、歳を重ねてなお歯に衣着せぬ口ぶりは健在で逆に安心します。かと思えば年齢相応に丸くなったところもあり、なんというか“いぶし銀”って感じ。じつは原作コミックでは声だけで姿は登場していないのですが、アニメ版では彼のトレードマークであったバンダナ姿でイケオジ姿を見せてくれている点も、素晴らしいファンサービスだと感じています。
順位が大きく変動した怒涛の中盤戦から、レースはいよいよ終盤へ。4つ巴の戦いが勃発!【MFゴースト】
最強トレインが最前線に復帰したことで、場の状況が一気に変化したのも注目点。先頭に追い付いたことでカナタとベッケンバウアーの紳士協定は解除され、ここからはガチンコバトルが始まりそうです。やはりこの2人は競い合ってナンボだと思うので、バッチバチにやり合う姿が楽しみ!

アストンマーティンを駆るエマ・グリーンの個性がこれでもかと煌めいていたのも個人的なお気に入りポイント。赤羽のフェラーリ・488GTB、および諸星瀬名のトヨタ・GRスープラRZを巧みなプッシングを駆使して格の違いを見せつけつつ抜き去り、いともたやすく先頭に躍り出るあたりはさすがです。アタックを仕掛ける際のエマの瞳はまるでどう猛な獣そのもので、見ているこちらの背筋もぞっとしましたよ。
カナタ曰く、エマがイギリスのスクール時代につけられた異名は“Witch(魔女)”とのことですが、瞳の大きな彼女がグッと眉をひそめて狡猾に美しく微笑む描写は最高でした。こういうのがいい……。
カナタにだけは本当にぞっこんでメロメロというギャップも彼女のチャームポイント。カナタのハチロクがアストンマーティンの後ろに張り付き、「キミのトゥを借りるよ」とスリップストリームに入った時に返した「どうぞ召し上がれ♪」のセリフ、そしてほほを赤らめるその表情……レンとは違ったお茶目さがあってグッときます。僕はこういうギャップに弱いんだ……(汗)。
肉食系のブリティッシュガール、めっちゃキュートでファンになりそう!

4位に後退した瀬名が覚醒の兆しを見せ始めているのも気になる部分ですね。彼はあの高橋啓介の秘蔵っ子というころで、つまるところ“群馬プライド”のもう1人の正統後継者。順位を落としたことで逆に前を走るベッケンバウアーのドライビングテクニックをぐいぐい吸収し始めるあたり、非凡なセンスを感じました。無理して先頭をキープしてきたことでタイヤを酷使しているはずですが、どこまで食い下がれるか要注目です。
ホント、レースは終盤戦に突入して“まさにここから!”ってところなんですが……前述したとおり3rd Seasonは今回が最終回。こんなところでおあずけされるのはイチファンとしてつらいものの、過去シーズンも“いい感じのヒキ”の場面で終了することが多かったこの『MFゴースト』だけに、次シーズンに期待して待つしかなさそうです。
Final Seasonの告知も! シーサイドダブルレーンの決着後は“熱海ゴースト”が描かれる?【MFゴースト】
上にサラリと書いてしまいましたが、ここであらためて。本編終了後、次シーズンの制作がすでに決定していることが告知されました。ぶっちゃけ「こんないいところで終わるのか?」とやきもきしていたので、このティザー告知には声が出そうになりましたよ。うれしすぎる!
しかも次が“Final Season”ということで……。おそらく“シーサイドダブルレーン”のみならず、最終戦となる“熱海ゴースト”のバトルまで描いてくれるものと予想します。白熱する優勝争いの行方。今シーズン限りで日本を離れることが決まっているカナタの去就。そしてカナタとレンの関係値と……気になる要素が盛りだくさんですが、いったいどんな結末が待っているものやら?
これまでの放送スパンが1年に1シーズンって感じだったことを踏まえると、Final Seasonが楽しめるのは来年の春~夏にかけてくらいでしょうか……。今から気になって仕方がないですが、ここは公開されているティザームービーを見ながら待つしかないですね。
■TVアニメ『#MFゴースト Final Season』制作決定ティザー映像
イチファンとして最後までカナタを応援し続けたいと思います。願わくば、Final Seasonでもこうして感想記事で皆さんにお会いできることを祈りつつ……。それでは、今回はこのへんで!
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