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【V最】“VTuber最協決定戦 SEASON6 Ver APEX LEGENDS”が24日18時に開幕。渋谷ハルさんの言葉から、その歴史と魅力を振り返りつつ、今大会を紹介

文:こひき庵

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 24日に開催される“VTuber最協決定戦 SEASON6 Ver APEX LEGENDS”を控え、23日にはその“前夜祭”が開催されました。

 ここでは“V最”初心者向けにその概要や歴史、事前の練習カスタム(参加チームによる練習大会のようなもの)の結果をまとめつつ、主催の渋谷ハルさんの言葉を使いながら、その見どころと魅力も探ってみました。
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 “VTuber最協決定戦”は“Neo-Porte”の渋谷ハルさんが、会社を立ち上げる以前から主催を続けてきたVTuberによるチーム戦です。

 まだVTuberという存在自体が黎明期だった2018年、当初は『PUBG』の大会として、VTuber“最強”決定戦として開催されました。
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▲当時の公式サイトに謳われた文言

 こうしたVTuberだけの大会というのもの自体に目新しさもあったわけですが、渋谷さんはさらに新たな場を編み出していきます。

 23日深夜(つまりV最本番前夜)に行われた
雑談配信で「バトルもの要素、スポ根的要素って配信者が欠きやすいものだと思っている」と言うように、個人配信を軸にしつつ、仲良し同士によるコラボがそれを補う形になると、「戦う」「競う」という面はなくなりがちです。

 もちろんそれが悪いというわけではない。ただ、渋谷さんは「“日常系アニメ”が好きな人もいるし、バトルものが好きな人もいる」とも言う。そして“バトルもの”の中にはもう一つのレイヤーがあります。つまり「チーム戦」です。

 2018年10月、“最協”決定戦が開始される。
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▲当時の公式サイトより

 出場条件は「VTuberで組んだ4人チーム」。この“協”の字をポイントとしたことで、大会は新たな魅力を獲得していきます。

 2020年からは『APEX LEGENDS』を用いた大会にすることで、ゲーム自体の盛り上がりに比例する形で大会も大きな盛り上がりを見せていきます。

 力を合わせ、励まし合って戦っていく「まるで甲子園のような」(渋谷)戦いは、“チームの大会を観る”という新たな楽しみをVTuber視聴者に気付かせることとなりました。

 「“V最”って、明確な壁、課題、敵がたくさん生まれる環境なんだよ」(渋谷さん)

 自分自身の“足りないもの”をVTuber個人が突き付けられ、その克服を目指して葛藤するような過程そのものを視聴者が見せ付けられ、その結果が本番で現れます。そこには当然“応援”の文化も生まれることになります。

 「エンタメとガチのバランスって難しい。ガチコンテンツを見慣れてない人からすると、『え?なに?こいつら喧嘩してるの?』、『エンタメコンテンツでそんなガチになって喧嘩するほどのことになるならやらなくて良くない?』と思う人もいると思うんだけど、ちゃうんよね。そういうガチさもエンタメ」(渋谷さん)

 こうしたことを「昔の『PUBG』のころからずっと思っている」という渋谷さんは「少年漫画のよう」と喩えるこうした戦いの魅せ方。ただ、こうも言います。

 「一個だけフィクションと違うのは最後に勝利が約束されていないことだけだよな。ヴァーチャルだけど、紛うことなく現実なんだよ」

 ただ、だからこそ「次こそ」という情熱が生まれる面もあり、視聴者はそうやって頑張って立ち上がる姿に共感するという現象も生まれます。

 こうしたサイクルがあるのは“ガチ”だからこそ。そしてそこに“本気の助け合い”が生まれるのも、やっぱり“ガチ”だからこそ、でしょう。

 また「“V最”はたくさんのストーリーを生み出しているので、別に過去のシーズンを観たっていい。『最近あのVTuber好きになったんだよな』というのがあったら、その人の過去にV最出たときのを観たっていい」と渋谷さん。

 過去の話の流れで、2022年4月の前々回大会に出た“STARTEND”(ホロライブの常闇トワさん、湊あくあさん、星街すいせいさんが組んだチーム)を挙げ、「あくあさんの活躍は正直もう一度観たかった」と
“ホロライブの狂犬”と謳われた暴れっぷりを思い出し、その卒業を惜しんだ。
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▲湊あくあさん(中央)のような大会ごとのスタープレーヤー誕生も、“スポーツ大会”としての最協の醍醐味と言える

 「ずるいよな。VTuber最強の名だけを残して、正確には『VTuber最強!?』の『!?』という、その二つ名だけを残して、彼女は去って行くんだ」(渋谷さん)

 そう懐かしんだ渋谷さんは、あくさんには「結構前に(参加を打診する)声はかけていた。出てほしかったらお誘いはさせてもらってました」ということも明らかにしつつ、その後に卒業の報を聞いて「あっ、そうだったんだ……」となっていたそうです。

 そうした歴史を積み上げてきた大会は、『APEX』の大会としては今回で6回目を迎えます。

 23日はその“前夜祭”も楽しく開催されました。
 練習大会の段階からの配信も、この前夜祭と最後のカスタムを終えて一区切り。いよいよ本番です。

 渋谷さんはこの大会を「コース料理」に喩えて、「本番(メインディッシュ)だけ観るのはもったいない」という話を繰り返しされていて、確かに練習段階から観るほうが思い入れも強まって楽しいです。

 実際に筆者も、葛葉さん、叶さん、甲斐田晴さん(いずれも“にじさんじ”)のチームを練習から全部追い掛けてみてから臨んだ本番は特別な楽しさがありました。
 ただ、「まず本番から観てみる」というのは、やはり王道ではあるでしょう。気軽に今日の一戦だけからでもお好きなVTuberの配信を観てみたらいいのでは、とも思います。その本気のチームバトルとしての空気感に引き込まれるはずです。

 また、今回の“最協”に向けて「マジで目ん玉飛び出る金額を使ってはいる」と語った渋谷さん。協賛金などは「できるだけ自分の懐に残らないようにしている」と常々語ってきましたが、今回も集まったお金は「入る分が多かったから出す分も多くしてみた。マジ経済ぶん回ってる」状態にしたとのこと。

 「本番のクリエイティブとかみると、『ホー』ってなるかも」とも仰っているので、オープニング映像から注目したいですね。相当なものが観られそうです。

 パブリックビューイングなども各地で開催されるほか、ミラー配信も広汎に許可を出しているとのことなので、参加者の視点や渋谷さんの神視点はもちろん、ファン側の好みでいろいろな視聴スタイルを選択できるのも大会の魅力。

 「好きなように観てくれ」ということなので、あるいはザッピングしてもいいでしょうし、好きなように観て、最協の大会を存分に楽しみましょう!

大会参加VTuber

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▲大会公式サイトより

練習カスタム結果


 練習カスタムではアステル・レダさん(ホロスターズ)率いる“青の唯我論者”チームの強さも目立ちましたが、果たして本番はどうなるか。そこに筋書きはありません。

大会レギュレーション

■イベント形式
5マッチによるマッチスコア形式

■使用マップ
ストームポイント

■ポイントシステム
1ST : 12PTS
2ND : 9PTS
3RD : 7PTS
4TH : 5PTS
5TH : 4PTS
6-7TH : 3PTS
8-10TH : 2PTS
11-15TH : 1PTS
16-20TH : 0PTS
1KILL : 1PTS

■キルポイント上限
マッチ1 : 6PTS
マッチ2,3 : 9PTS
マッチ4,5 : 上限なし

■タイブレーカー
総合順位 : 最終マッチのゲーム内順位の順に決定する
モストキル : 該当者は同率の順位とする

■チーム編成ルール
参加者は ゲーム内の最高到達ランクに応じてポイントが割り振られ
下限17ポイントおよび上限23ポイントの中でチームを結成する
※ポイント対象は過去の最高到達ランクとする

ランクポイント
~プラチナIV:3 ポイント
プラチナIII~Ⅰ:4 ポイント
ダイヤIV:6 ポイント
ダイヤIII:7 ポイント
ダイヤII~I:8 ポイント
マスター以上:8 ポイント以上

■くじ引きランドマーク
くじ引きランドマークの実施順を抽選で決定し
その順番で各チームのくじ引きを行い ランドマークを決定する

■ランドマークルール
降下は〈ALGSモード〉を使用
他のエリアに降下できるランドマークが存在するため 全チームはランドマークごとに指定された範囲内に踏み入らない限り プレイヤーにダメージを与える行為とファーミングを禁止とする
ただし 指定された範囲外のリングコンソールと調査ビーコンの使用は可能
(大会公式サイトより引用)

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