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完全セルフ受肉VTuber・甘狼このみさん初書籍発売記念インタビュー。「子どものころに憧れていた絵描きさんと同じ立場になれて幸せです」

文:うご

公開日時:

 VTuber事務所“ミリプロ”(MillionProduction)の甘狼(あまかみ)このみさんが『完全セルフVTuberが教える! 一瞬で“かわいい”が作れるイラスト術』を11月7日に発売しました。

 今回はその発売を記念し、甘狼このみさんにインタビューをさせていただきました。
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 イラストやLive2Dなど全て自身で手掛けている“完全セルフ受肉VTuber”甘狼このみさん。

 2022年12月23日より活動を開始し、2023年4月1日には“可能性を最大限に、もっと飛躍する。”をスローガンとして掲げる新たなVTuber事務所“ミリプロ”を自ら設立し、その0期生としても活躍中です。

 YouTubeチャンネルでは、イラストを描く配信や動画投稿をはじめ、ゲーム配信や雑談配信、歌ってみた動画の投稿など幅広く活動しています。

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 そんな、異色のVTuberが今回、初めての書籍『完全セルフVTuberが教える! 一瞬で“かわいい”が作れるイラスト術』を出版。

 本の注目ポイントをはじめ、幼少期に読んでいた本、今後達成したい目標や夢についてなど、大いに語っていただきました。

甘狼このみあなたと「すき」を共有したい。あなたと「すき」で繋がりたい。パパもママも自分! 完全セルフ受肉VTuberのオオカミ人間、甘狼このみです! みんなと一緒に色んな世界を見てみたいな

物心と同時に生まれた絵心。お気に入りは「回転寿司の絵」!?

――最初に、自己紹介をお願いします。

“ミリプロ”所属の完全セルフ受肉VTuber・甘狼このみです!

普段は、イラストのショート動画投稿を中心にいろいろな配信活動をしています。

――物心がついたころから絵を描くのが大好きだったそうですね。

幼稚園のころに自分がお気に入りだった絵は、回転寿司の絵でした(笑)。

丸いレーンみたいなものがあるじゃないですか?

その絵を描きつつ、所々にお寿司も散りばめて描いていました。

そんな絵を、先生とかに見せてまわっているような子どもでした(笑)。

ほかにも、ちょっと不思議な姿の子どもの絵なんかも描いていた記憶があります。

――写生というより、何か想像を膨らませて描くことが多かったのでしょうか?

そうかもしれません。

架空の女の子を想像して描いていたりもしていました。

それこそ『プリキュア』も描いていましたね。

――いま甘狼さんの絵の動画を一所懸命に観て、イラストを描いている子どもたちがいるようです。

本当にそうみたいで、驚いています。

私自身、好きな絵描きさんに対する熱量の高い子どもだったと思います。

「この絵、すごく好きだな〜」と思いながら、いろいろな絵を見ていました。

いま、あのころの自分と同じだけの気持ち、熱量を感じることがあるんです。

当時、私が絵描きさんたちに向けていた憧れの気持ち。それと同じ気持ちを向けてもらえていると思うと、本当に幸せです。

――目標にしてもらえる立場になってるんだと感じられた瞬間はありますか?

漫画雑誌『ちゃお』(小学館)の好きなVTuberランキングで第2位に選んでいただいたことです。

それまでは幼い子どもたちに見られている感覚はそこまでなかったので驚きました。

女の子たちが私のチャンネルを見てくれているんだと知って、それは大きなきっかけでした。

本当に、すごくうれしかったです。

――憧れの絵描きさんになれたわけですね。

でも、自分の実力に満足はしていません。

本業のイラストレーターさんとして活動されている方々と比べても、まだまだ表現力やシンプルな画力などで全然及ばないですから。

そういった技術的な面でも、今後さらに成長していけたらいいなと思っています!

ファンはもちろん、イラスト初心者や中級者にもおすすめの理由

――あらためて、書籍についても聞かせてください。どういった経緯で出版の流れになったのですか?

KADOKAWAさんから連絡をいただいて、「やりたいな」と思ったのがきっかけですね。

誰もが知ってる出版社じゃないですか、まさか、このようなお話しをいただけるとは思っていませんでした。

だから最初は「本当に!?」みたいな感じで、ビックリもしましたね。

――初めての書籍で大切にされた部分はどのあたりでしょうか

絵を始めたての人のことは意識しました。

いきなり高度なことを教えてもらっても「どうしたらいいのかわからない」、「もっと簡単に教えてほしい」と思うことも多いと思います。

なので、「こういったことをしたら、良い感じになるよ」みたいに簡単な説明を入れています。

あと、私はイラストを描くときは、小手先のテクニックよりも考え方が大事だと思っているので、そこは強調しました。

私の考え方とかも中級者の方々に伝わってくれたらいいなと思っています。
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▲本で解説される“イラスト術”の一例。単なる技術だけでなく、このみさんの絵に対する考え方も知ることができます
――こだわりのポイントも伝わってきますね

そうですね。

私もイラストを描くときは、ちょっとしたこだわりがあります。

そういったお話はさせていただきました。

例えば、私は目を描くことに1番こだわっていまして、目がキラキラになるように意識して描いているんですよ。

なので、私が目をキラキラに描くために意識していることも掲載されていますので、気になった方はぜひ読んでいただきたいです!

――「ファンブックみたいな一面もある」とお聞きました。あらためて、どんな内容になっていますか。

例えば、今までに私が描いたイラストを掲載したギャラリーページがあったり、私のプロフィールが掲載されていたりしますね。

 「はじめに」の文章も、ちょっと恥ずかしいですが、かなり気合いが入ったといいますか……。

私がどんな気持ちでこの本を作ったか、みなさんにこの本を手に取っていただいたときのことを想像しながら、書きました。

ほかにも、これまでにほかでは喋っていないようなインタビューといいますか、私についての記事みたいなものも掲載されています。

ファンの方にも喜んでいただけるかなと思います。

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▲書籍の目次。イラスト術はもちろん、“甘狼このみさん”を深く知ることのできる本にもなっています
――ほかにも、本の注目点があればお聞きしたいです。

イラストとは直接の関係はないですが、タイトル周りの装飾やコラムの縁も見てほしいです。

本の中のデザインもかわいくしていただいていて、そういった細かいところも見てもらえたら、うれしいですね。

あとは、スタッフさんから「全身絵でお絵かきをしているようにしてほしいです」とお願いされたので、表紙のイラストも頑張って描き下ろししました!

ほかにも、可愛さをアピールするためにスイーツを散りばめていたりしていますので、そういった点もあらためて見ていただければなと思います。

小さな子どもたちにとっての『プリキュア』のような憧れの存在になりたい!

――今後に向けて、イラストレーターとして達成したい目標、やってみたいことなどはありますか?

やっぱり、個展の開催はやってみたいとすごく思いますね。

個展は、実際に来てくださった方々の表情とかも見られますし、どういったところをみんなが見てくれるのか、すごく気になります。

あと、できるだけ分厚い画集も出したいです(笑)。

――最近ですと、しぐれういさんが個展を開催されていて、ユニークな仕掛けが満載でした。どのような個展にしてみたいなどのイメージなどはありますか?

しぐれういさんの個展は、額縁から“しぐれういさん”が飛び出すような仕掛けがあったりしましたよね。

もし自分がやるときも、来た人に驚いてもらえるような仕掛けはやれたらいいなと思っています。

単にイラストが置いてあるだけですと、それこそスマホなどで見ているのとそこまで変わらなくなっちゃうと思いますから。

いま具体的なイメージは思いついてはいませんが、現地だからこそできる体験などあればいいなと思いますね。

――いつか個展が開催されることを楽しみにしています。今後、イラスト以外で新たに挑戦していきたい、もっと力を入れたいジャンルなどありますか?『ストリートファイター6』の大会“SLEEP FIGHTER”の取材をさせていただいたとき、意外な一面を見た驚きと面白さを感じました。

幼いころから、イラストと同じくらいゲームも好きなんです。

お話にも出た『スト6』の大会に出たり、ゲームを通じて仲良くなれる方をもっと増やしたりしていきたいですね。

なので、ゲーム実況はもっとたくさんやっていきたいと思っています。

――今後ファンにとってどういう存在になっていきたいですか? また、ファンの皆さんに伝えておきたい思いなどあったりしますか?

小さい子たちにとって、『プリキュア』みたいな憧れの存在になりたいです。

大人の方々とは、お友達みたいな感じになれたら、うれしいですね。

伝えたい気持ちは、すこし恥ずかしいですが、こうして本を出させていただけるようになれたのも、ファンのみなさんのおかげですし、関わってくださったみなさんのおかげだと思っています。

なので、本当にありがとうございます!

――最後にこの記事を最後まで読んだ読者の皆様に一言メッセージを頂ければ幸いです。

この記事で私のことを知ってくださった方々もいらっしゃると思います。

これから何回もあなたの目に留まれる存在になっていきたいなと思っています。

まずは「こんなVTuberもいるんだな」と、頭の片隅に置いてくれたら、それだけでうれしいです。

30秒で楽しめるショート動画を投稿していたりしますし、1回くらい配信を見ていただけたら、なおうれしいです!

そして、みなさんのおかげで完成した本をお手にとっていただければ、本当に幸せです!

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