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『幻想水滸伝』最新作『スターリープ』ではランラン、リンリン、テンテンが仲間に!? ジャズ風アレンジの夜の街楽曲や勇ましい戦争イベント曲など、オーケストラコンサートで新情報&新楽曲が公開

文:編集O

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 5月5日に東京・すみだトリフォニーホールで開催されたオーケストラコンサート“Symphonic Poem from 幻想水滸伝 Remaster”。本公演はグランドフィルハーモニック東京が管弦楽を担当し、3月6日に発売された『幻想水滸伝 I&II HDリマスター 門の紋章戦争 / デュナン統一戦争』と、新作モバイル向けアプリ『幻想水滸伝 STAR LEAP』の楽曲がひと足先に演奏されました。

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 公演はタイトルごとにセクションで分けられ、“連作交響詩”というスタイルでゲームの冒頭からエンディングまでの印象的なシーンをつなぐ映像とともに演奏。楽曲によってはピアノ、ビブラホーン、尺八、琴のソロパートがあり、聴きごたえがある内容となっていました。

 本記事ではコンサート第二部をレポート。シリーズ最新作として開発が進められている『幻想水滸伝 STAR LEAP』の演奏から、特に印象に残った楽曲をピックアップします。

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【幻想水滸伝 STAR LEAP】リリース前の新作楽曲を新規映像とともにメドレーで紡ぐ

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 第二部では27の真の紋章“変化の紋章”にスポットを当てたシリーズ最新作『幻想水滸伝 STAR LEAP』から5曲を演奏。
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 第1楽章の“カンパニュラ オーケストラアレンジVer.”は、公開中のトレーラーで聴くことができる本作の主題歌『カンパニュラ』のオーケストラアレンジバージョンとなるもの。原曲は作詞・作曲を手掛けた中村佳穂氏によるボーカルを軸にした楽曲ですが、今回はオーケストラアレンジされたバージョンとなっています。タイトル発表時に中村氏が語っていたアジアの平原を駆け抜ける馬の足音を彷彿させるリズム感、オリエンタルな空気感など、メロディラインがはっきり聴こえるオーケストラサウンドだからこその味わい深さがありました。

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 第2楽章“本拠地の里”では『幻想水滸伝』シリーズの核ともいえる本拠地の楽曲を披露。本作では本拠地となる里の発展に合わせて楽曲が変化する仕組みが取り入れられているようで、しっとりと聴かせるメロディラインの楽曲やジャズ調の楽曲など、プレイ前ではありますが「今回の本拠地はどんな姿なんだろう」とワクワク感が止まらなかったです。

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 第3楽章『三華繚乱!乱凛天』は『幻想水滸伝II』でトラン共和国に向かう際に出会う、敵の3人娘こと、ランラン、リンリン、テンテンのテーマ曲です。

 和中華風な衣装に身を包んだ彼女たちを象徴するかのように楽曲も中華属性が強く、全体的ににぎやかで明るくノリのいいメロディでした。この楽章では登場イベントに使われるであろうテーマ曲的なものやバトル時の専用曲らしきものなど、複数の曲が演奏されているようでした。ランラン、リンリン、テンテン、めっちゃ優遇されているような!? かなりの重要キャラになるようですね。

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▲『幻想水滸伝II』より
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▲敵の用心棒として雇われつつも、なかなかコミカルでドタバタした登場となるランラン、リンリン、テンテン。『STAR LEAP』では、かなり重要なキャラクターになるようですが……?

 第4楽章の“街の音楽 ~昼夜の移ろい~”では、昼と夜で変わる街の楽曲を楽しめました。シリーズ作でおなじものグレッグミンスターのほか、『STAR LEAP』で新登場となる2つの街の楽曲が演奏されました。夜の楽曲は昼の楽曲をベースにジャズ風でシックなアレンジとなっているものが多いようで、ヴィブラフォンの軽快な音色が印象的でした。『幻想水滸伝』は土地ごとに特色があるタウン楽曲が多いので、それらが夜用にどうアレンジされていくのかも楽しみですね。

 また、グレッグミンスターのように原作に登場する街の楽曲は、原曲のイメージをガラッと変えるアレンジがなされており、実際のゲームで訪れるのが楽しみになりましたね。

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▲夜のグレッグミンスター。

 第5楽章の“未だ見ぬ冒険への指標 ~フィールド音楽&バトル音楽メドレー~”では、フィールド楽曲の『芽吹きの荒野』『風を切る航海』、バトル・戦争楽曲の『苦難を越えて』『戦旗を掲げよ!』、主人公を象徴する楽曲の『行軍、星のもとに』の5曲を披露。冒険のワクワク感、そしてバトルの緊迫感が伝わる楽曲で、名は体を表すという言葉がピッタリでしたね。

 なお、演奏中に上映された映像では先述したランラン、リンリン、テンテンが仲間に加わることや、戦争イベントがリアルタイムストラテジー風になっているように見えることなど、初出しの情報を確認することもできました。

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▲ランラン、リンリン、テンテンは敵として戦うだけでなく、仲間として一緒に戦っている場面も確認できました。
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▲演奏とあわせて、シリーズおなじみの戦争イベントもちらり。マス目の移動やターン制ではなく、シームレスなリアルタイムバトルのように見えましたが……詳細が気になります!

 以前の公式番組では、『幻想水滸伝 STAR LEAP』の情報は公式番組などで発表していくと語られていましたが、こういったリアルイベントでもサプライズ的に新情報が明かされるとは。まだ配信時期は明言されていませんが、今後の新情報も楽しみですね。

作曲者の東野美紀氏がピアノソロで贈る、『幻想水滸伝II』屈指の人気曲『月夜のテーマ』


 第二部のラストをしめくくったのは『STAR LEAP』用の新曲ではなく、『幻想水滸伝II』の楽曲でした。『幻想水滸伝』と『幻想水滸伝II』の作曲を担当した東野美紀氏が登壇し、『幻想水滸伝II』でも屈指の人気を誇る『月夜のテーマ』をピアノで演奏。

 ピアノコンチェルト風にアレンジされた単曲は、月夜の静寂さをしっとりと伝えるメロディで、目を閉じながら聴きたくなる耳心地のよさが印象的でした。

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▲公演パンフレットには、東野美紀さんが演奏した『月夜のテーマ』の楽譜が収録されています。
 なお、オンラインショップでは演奏楽曲の解説や『幻想水滸伝 STAR LEAP』制作陣へのスペシャルインタビューを収録した公演パンフレット、イベントビジュアルを使用したグッズなどが販売中です。パンフレットはファングッズとしても価値が高い内容なので、来場できなかった方もぜひ手に入れてほしいです。

<Symphonic Poem from 幻想水滸伝 Remaster 出演者(敬称略)>
松村秀明/指揮者
東野美紀/スペシャルゲスト
山本和哉/演出
庄司燦/編曲
湖東ひとみ/編曲
グランドフィルハーモニック東京/管弦楽

第二部 『幻想水滸伝 STAR LEAP』より

<セットリスト>
第1楽章:カンパニュラ オーケストラアレンジVer.
第2楽章:本拠地の里
第3楽章:三華繚乱!乱凛天
第4楽章:街の音楽 ~昼夜の移ろい~
第5楽章:未だ見ぬ冒険への指標 ~フィールド音楽&バトル音楽メドレー~

『幻想水滸伝II』より
月夜のテーマ ~Symphonic Poem from 幻想水滸伝 Special Arrange~
Piano Solo:東野美紀

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