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『ドラクエI』リメイク版先行プレイ感想:複数のモンスターを相手にソロで立ち回れる勇者の強みを体感。シナリオの追加要素ではカンダタの子孫と感動のご対面【HD-2D版ドラゴンクエストI&II】

文:編集O

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 2025年10月30日にNintendo Switch 2/Nintendo Switch/PS5/Xbox Series X|S/PC(Steam)で発売予定のHD-2D版『ドラゴンクエストI&II』(※Steam版は10月31日発売予定です)。昨年発売されたHD-2D版『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』に続き、ロト三部作の原点たる2作品がドット絵と3DCGが融合した“HD-2D”の技術でフルリメイクされて登場します。

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 そんな注目作のメディア体験会では、『DQI』『DQII』それぞれ約45分ずつ先行プレイ(PS5版)。『DQI』ではレベル10のセーブデータが用意されており、ゲーム序盤で訪れるガライの町を出発し、岩山の洞窟を攻略するまでを体験できました。そこで今回はHD-2D版『DQI&II』に触れた雑感と、タイトル別に気になった部分をお伝えします。

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▲どちらの作品からスタートするのかは自由に選べます。やはり物語を楽しむならば『DQI』から開始するのがオススメです。

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複数のモンスターが相手でも引けを取らない強い勇者。巻物を使ってさまざまなとくぎや呪文を習得すれば死角なし!


 勇者ひとりがモンスターとタイマンする構図だった原作版。HD-2D版でいちばん大きく変わったのは、戦闘で出現するモンスターが複数というスタイルに変更されたことです。

「これって勇者が圧倒的不利なのでは?」と懸念していたのですが、今回の勇者はとくぎや呪文が追加され、さらにはグループ攻撃や全体攻撃ができる武器の登場により、ソロでも問題なく太刀打ちできるんですね。

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▲前回のレポートでも触れましたが、「そういえば原作版はタイマン勝負だったよな」と遅れて気づくくらい、複数体が相手でも問題なくスムーズに戦えていた勇者。
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▲ソロでの戦闘ですが、さくせんでAIにおまかせできる仕様も健在です。
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▲原作版は“ギラ”“ベギラマ”しか攻撃呪文がありませんでしたが、新たに“デイン”の習得を確認。『DQ』シリーズの勇者といったら、やはりこの呪文ですよね!

 なお、「グループ攻撃系の武器があれば、単独攻撃の武器はありがたみがないような……?」と思うかもしれません。単独攻撃の武器はグループ攻撃系の武器より攻撃力が高いのが基本なので、ボス戦など1体を相手にする場合は戦闘中に武器を持ち換えることで、より大ダメージを狙えます。

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▲今回の範囲ではとげのムチ(グループ)とブーメラン(全体)を確認。これもシリーズ共通ですが、ブーメランを手に入れると世界が変わります!(笑)

 『DQI』『DQII』で共通の新要素として注目なのが、アイテムとして手に入れた巻物でとくぎや呪文を習得できる点。フロア内のアイテムの数がわかるとくぎの“とうぞくのはな”や、毒の沼地などダメージ床を無効化できる呪文の“トラマナ”など、あると便利系も習得できます。

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▲仲間こそいませんがなんでもできるオールラウンダーに育つので、ある意味歴代最強の勇者になりそう!?(笑)
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▲後述する“べんりボタン”に設定しておけば、探索のストレスがかなり減るはず。

システム面の不足は感じられず、いろいろなプレイスタイルに合わせた細かい調整が可能!


 設定周りについては基本的に『DQI』『DQII』とも項目は共通で、HD-2D版『DQIII』に用意されていたものはすべて踏襲しています。戦闘ならば難易度やレベルアップ時のHPMP回復のオン、オフの設定といった、プレイスタイルに直結する調整が可能です。

 もちろん、どうぐの管理もHD-2D版『DQIII』と同様の仕様に。原作版はアイテムの所持数のやりくりが大変だっただけに、いまの時代に合わせた持ち運びに制限のない“ふくろ”が使えるのはありがたいですね。

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▲どうぐは勇者が所持する以外に、どうぐぶくろ、そうびぶくろ、だいじなものに分類。持ち切れずに捨てる……、なんて苦い過去とはおさらばです(笑)。

 さらに、宝箱やひみつの場所の位置をマップに表示するかどうかのオン、オフ設定、レベルアップ時の回復のオン、オフ設定などもあり、いろいろなプレイスタイルが可能です。

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▲表示をオンにすると、マップ上にオレンジ色のひし形が出現。オンにして効率よく進めるのもよし、オフにして探索のドキドキ感を味わうのもよし!!

 また、大きな特徴としてルーラ(キメラのつばさ)での移動先が大幅に増えている点にも注目。原作版はラダトームにのみ帰還できる仕様だったので、移動にストレスを感じないのはありがたいですね。

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▲街道の宿屋、名もなき廃墟といった施設が追加され、そこもルーラの移動先として選択可能です。

岩山の洞窟にたどり着くまでに感じたシナリオの厚み。原作版をプレイ済みだからこそワクワクが止まらない!


 原作版のガライの町は“ぎんのたてごと”を取りに来るだけの場所でしたが、今回のプレイでは“とうぞくのカギ”絡みのイベントを確認。

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 町では“とうぞくのカギ”を悪徳商人が手に入れ、高値で売りつけようとするイベントが発生し、商人を追って彼が泊まる街道の宿屋に向かうと、盗賊にカギを奪われたことが判明。

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 彼らがいるとされる岩山の洞窟に向かうと、そこでカンダタの子孫たちと再会し、子分を救出する代わりに“とうぞくのカギ”をもらう約束をするという流れでした。

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▲出会うとすぐに戦闘に。カンダタとカンダタ子分が襲い掛かってきます。カンダタは2回に1回攻撃してくるので、タイミングを見極めて子分から撃退するのがよさげ。
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▲レベル10ではけっこう手ごわく“ホイミ”だけだとじり貧に。上やくそうをふくろから取り出すのを忘れていたのが痛い……。
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▲カンダタのイベントはボイス付き。おなじみの「いいえ」でのやり取りも健在で、最後の選択肢ではカンダタがまさかの行動を取るのでお楽しみに!(笑)

 岩山の洞窟はシンプルな構造ながら、宝箱もいくつか配置されていました。ここで手に入るとうぞくの巻物を使うと“とうぞくのはな”を習得。アイテム回収に欠かせないので、序盤で手に入るのはありがたいです。

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▲途中の宝箱でアクセサリーのいしのかつらを発見。説明テキストを読まずに装備したら呪いにかかってしまうことに。たまに「イヤな予感がしてじぶんの身をしっかり守っている」となり、行動不能になる呪いが地味に痛い(汗)。

 その後地下2階まで降りると、カンダタの子分を襲うようじゅつしを発見。そのままボス戦へと突入します。ようじゅつしは呪文を使うので、マホトーンで呪文を封じ込めさえすれば有利に戦うことができました。

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▲“ベギラマ”を使う強敵ですが、“マホトーン”さえ効けば怖くない!

 というわけで、このようにガライの町から岩山の洞窟という短い期間ながらも、かなり大規模かつ大胆に手が加えられ、リメイクの魅力を存分に味合わせてくれた『DQI』。

 自分は“リメイクするならばとことんやるべし派”なので、製品版への期待値が爆上がりした感じです。原作版を知らない人より、知っている人のほうが格段に感動できるはずなので、時間があれば発売前に移植版を遊んでおくのもありかもしれませんね。

 なお、勇者がソロという情報はあくまで今回の体験プレイでの感想なので、本当に最後までソロなのかはわかりません。「ひょっとしたら……!?」なんて妄想しちゃうのも、リメイクだからこその楽しみですよね!

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