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神ゲー『グリムノーツ』App Store配信取り下げの悲しみ。コンシューマ移植とかされないかな…

文:電撃オンライン

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 どうも、電撃オンライン編集長のそみんです。編集者として取材同行やゲームプレイにいそしむなかで、いろいろと面白いことや語りたいことにも出会うことも。

 そんな心に移りゆくよしなし事を不定期に徒然なるままに書き綴ります。趣味案件的な取材やゲームプレイも多々ありますが、これも編集長のお仕事なんです!? 

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▲サービス終了後も今なお心に残る神ゲーです。

 今回は、2020年6月17日(水)にサービス終了となったスクウェア・エニックスの名作ゲームアプリ『グリムノーツ』について語ります。

『グリムノーツ』はなぜ神ゲーなのか? 童話(特に悲劇)の改編を行う是非を考えさせられ、考察好きに刺さる!


 『グリムノーツ』(『グリムノーツ Repage』)は2016年1月21日~2020年6月17日に配信されていたスクウェア・エニックスのゲームアプリです。童話をモチーフに“物語とは何か?”、“物語における正しさとは何か? 改編とは?”など、深いテーマの物語が語られました。
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 自分が特に刺さったのは、“物語の役割的につらい目にあってしまう童話の主人公の運命を改編して救うことの是非”や“物語の悪役として配置された登場人物の運命を改編することの是非”でして。童話を読んだ人の多くが思う「マッチ売りの少女の死を回避させたい」とか「桃太郎に退治される鬼の気持ちって?」とか、そういう気持ちに対する『グリムノーツ』なりの解釈が……いいんですよね。
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 そこには作者と読者という視点の違いも含まれていて、エピソードごとの起承転結はもちろん、大長編としての伏線回収もしっかりと行われていき、最終的には「めでたし、めでたし」となる部分も含めてすごいんです。だからこそ、サービス終了後も今なお愛される作品になっているわけで。

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 個人的には神ゲーと称すべき作品で、電撃オンラインでは“グリムノーツ最終考察”として、登場人物にスポットを当てつつストーリーをまとめた記事を掲載しています。ネタバレ全開なので、クリア済の方が思い出しながら読んでいただくのがよいのかなあと。

 そんな『グリムノーツ』は、サービス終了後もヒーローの閲覧やシナリオを読める無料の落とし切りアプリとしとして残ってきていた……のですが、残念ながらiOSのメジャーバージョンアップを受け、今後のアップデートが困難となったことから、App Storeでの配信が取り下げられることになりました。



『グリムノーツ』ファンの民度の高さもグッとくる。“サービス終了したけど遊びたいゲーム”にもランクイン

 すでに23万以上のimpが出ているように、『グリムノーツ』ファン界隈では大きな話題となりました。個人的に印象的だったのは、ストア配信取り下げに対する悲しみや怒りといった負の感情ではなく、サービス終了後も継続的に落とし切りアプリをサポートしてきたスタッフへの感謝の声が大きかったように感じたこと。このへんは『グリムノーツ』ファンの民度の高さが感じられます。
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 余談ですが、電撃オンラインが2024年秋に行った“
サービス終了したけど遊びたいゲーム”投票にて『グリムノーツ』は26位にランクインしていました。

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 最近は過去ハードのゲームが現行機で復刻されることも増えてきていますし、いつかは『グリムノーツ』がコンソールなどで遊べる日が来るといいなあと願っています!

Google Playでは引き続き物語を体験可能。TVアニメ版や派生作『グリムエコーズ』もおすすめ

 なお、Google Playでは引き続きアプリを楽しめるので、童話や哲学・考察が好きな方は今からでもぜひ! TVアニメとして放送された『グリムノーツ The Animation』も一部サブスク系で鑑賞できますので、アニメからデビューというルートもご検討ください。

 ……派生作品となる『グリムエコーズ』もいろいろと含蓄深いので、もし『グリムノーツ』ファンで『グリムエコーズ』未履修の方がいたら、こちらもサービス終了後の落とし切りアプリが配信されているので、そちらでストーリーを堪能することをおすすめします!

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