【ピー万円で作れます】オトナ向けゲームのナマナマしいお金のお話♪を阿智太郎が語る＋最高の負け戦とは？【エチ神様の言うとおり！最終回】

公開日時：2025年12月12日(金) 20:00

※この記事には成年向けゲームの話題が含まれています。しかも今回は濃いめです。そうした話題が苦手な方はご注意ください。

　さてさて、このコラムもついに最終回を迎えることになりました。告知やらお知らせやら重大ニュースやらの前に、これまで触れてこなかった、『アレの件❤』について語りたいと思います。（Hなことじゃないよ）

　それは……マネー！　お・か・ね！

　興味があった方もいるのではないでしょうか？　同人エチエチゲームは儲かるのか？　そして、阿智太郎はどれぐらいこのゲームで稼いだのか？　この部分については、完全に触れずに終わろうとも思っていましたが、せっかくなので、ちょっぴり、赤裸々❤　に語ってしまおうと思います。

阿智太郎が語るオトナ向けゲームのナマナマしいお金のお話♪＋最高の負け戦とは？

　まず、制作費について。

　今回、どういった座組、収益の分配で企画を進めたのかは、さすがに語れません（僕以外のクリエイターもかかわっているので）。でも、今回、僕が制作した、『賢者タイムのスッキリ人妻冒険記』ぐらいのボリュームを個人制作しようと思った時にかかる制作費用は…………。

　☆おおよそ　100万円　となります。

（ヒロイン５名の立ち絵、表情差分、スチル絵、スチル絵差分、紹介動画、声優さん５人分の報酬、音響エンジニア代、スタジオ代、有料の素材代、RPGツクールMZ代、ETC）

　まあ、僕の肌感覚としては、絵回り代５０万、ボイス実装代に50万、といった感じでした。

※ボイス実装代の中には、声優さんへの報酬の他、収録や音声のトリミングをしてくれる音響エンジニアさんへのお支払い分も入っています。
※有料の素材は、そこまで多くは使いませんでした。マップキャラの素材と、BGM素材を少し購入したぐらいです。『RPGツクールMZ』代と合わせても、2万もしなかったような。

　つまり、自分で絵が描けて、シナリオが書けて、制作もして、ボイスを実装しなければ、ほとんどお金をかけずゲームを制作することができるのです！

　そして、制作費おおよそ100万円をかけて制作したゲームが、いくらの収益を出すことができたのかと言うと、これもまた大人の事情でハッキリとは伝えられないのですが、

　●制作費は、回収しました！　そしてある程度まとまった額の利益も出ました。

……………しかし、僕の中では負け戦です。

　なぜならここには、人件費が含まれていないからです。他ならぬ、僕の。僕が現在暮らしている埼玉県の最低時給は、1,141円です。

　そして僕が、このゲームを作るのに費やした時間は……およそ、1,800時間です。今暮らしている埼玉県の最低時給で計算すると、

　1,141円 × 1,800時間 = 2,053,800円！

　制作費を引くと、僕個人の収益はこの額にはまだ到達していません。だからこその、負け戦です。

　が、それはとても楽しい、負け戦でした。

　正直、制作費さえ回収できれば万々歳！　ぐらいの気持ちで始めた遊びのプロジェクトです。遊びで、本気で、楽しく、真剣に、制作期間、およそ1年、ひたすらがんばった1,800時間でした。

　例え、大爆死したとしても、100万ぐらい使って、1年遊びつくしたと考えれば、まあ、ありかなと思えるぐらいに、とても楽しい日々でした。なので、これから同人エチエチゲーム制作に挑戦しようと思っている方に、僕なりのアドバイスを伝えたいと思います。

　『仕事と思わず、遊びだと思おう♪　制作時間は、遊びの時間と割り切ろう！』

　そんな気持ちで制作すれば（自分の人件費計算をしなければ）、利益が出るかもしれません。ましてやエチエチな絵が描ける人が頑張ったら、もはや最強です！　我こそはと思う方は、ぜひともチャレンジしてみてください♪　売れるという保証はできませんが、ハマればとても楽しい【1,000時間オーバーの娯楽】を得ることができますよ♪

▲僕が１番好きな作業、キャラクターに表情差分の設定をしているところ。１度印刷して見えるところにくっつけて、それを見ながら作業する。ゲーム会社時代から、基本、同じスタイル。右にある玩具はゴジラエッグ。作業中に、にぎにぎするのに最適。つい他の（ソーセージ的な）モノをにぎにぎしないためにも、こういった玩具は必須！

　さて、ここからはお知らせ　＆　お礼タイムです！

【お知らせ1】

　現在、阿智太郎ことエチタロウが代表を務める（というか僕1人しかいない）、RPGヌクール工房は、サークル2作品目のエチエチゲームを全力で制作しています。制作は順調ですが、ボイスの実装などを考えると、発売は、来年の春頃になってしまいそうです。

　タイトルは、『異世界わからせ❤　コロシアム』

　異世界で女戦士たちと戦い、勝利後に、いろいろとわからせ❤　てしまうという物語です。そして次回作は、ヒロインが１３人も登場します！（声優さん、どうしよう……ボイス……入れる？　う～む……予算……）

【お知らせ2】

　『賢者タイムのスッキリ人妻冒険記』ですが、なんと！　なんと！　なんと！　アニメ化しそうです。ゲームを気に入ってくれた制作会社様から打診があり、こちら、絶賛プロジェクト進行中です。（もちろんアダルトアニメです！）まだ発売時期は先になりそうですが、実現すれば『住めば都のコスモス荘』『陰からマモル』に続き、人生3作品目のアニメ化となります。とても楽しみです。

【お知らせ3】

　この、コラム最終回を記念して、DLsite様とFANZA様において、これまでで最大の【30％割引セール】を行っています。しかも、年末年始までセールが続きます。

　次回作発売の時まで、ここまでの大型セールは行わないと思います。お値段が高いと見送っていたみなさま、この機会に、ご購入ください！　声優さんの超絶な演技を聞きながら、クリスマス、年末年始をお過ごしください。

　そして、なかなか告知が浸透せず、ダメ元でお願いしたところ、いろいろと手助けをしてくださった、かつての担当編集者の湯澤さん。そして発売後、電撃オンラインにてコラムの機会を与えてくださった、てけおんさん。最近ちっとも本を書いておらず、KADOKAWA様に貢献していない僕なんかのために尽力していただき、本当にありがとうございました！

　2作目発売の際も、もしかしたらダメ元でまたお声がけしてしまうかもしれません。

　あ、あと、『賢者タイムのスッキリ人妻冒険記』のノベライズは、お話さえいただければもういつでもやりますので。コンプラ的に問題なければ、そして、利益が出そうでしたら、ぜひともお声がけください。

　追伸、Steamでも販売する予定で今、柴氏が動いてくれています。なんと、Steamでは、モザイクを全部取ってしまうそうです。モザイクが邪魔で仕方がなかった方は、Steam版を購入していただくのもありかもしれません。（音声はそのままですがテキストは英語となります）

　ちなみに、僕もまだ、モザイクなしの画像は見たことがありません。一体どんななのか、ちょっとドキドキしております♪

　それではみなさま、全6回のコラム、最後までお付き合いいただき、ありがとうございました！