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【ちゅぱ音ってすげえや】エチエチなボイスはどう録るの? 阿智太郎、同人声優界の奥深さを知る!【エチ神様の言うとおり!第5回】

文:電撃オンライン

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※この記事には成年向けゲームの話題が含まれています。しかも今回は濃いめです。そうした話題が苦手な方はご注意ください。
 前回、普通のセリフをエチエチなセリフっぽくアレンジしたのが妙におもしろくて、他パターンも作ってみました。
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 う~ん、やっぱりエロい! ❤のパワーってすごい!

 さて、ちょっとしたお遊びはこれぐらいにして、本題に入りたいと思います。今回のお題はそう、みなさんお待ちかねのテーマのひとつ“エチエチボイスの収録について”です

エチエチボイスはどう録るの? 阿智太郎、同人声優界の奥深さを知る!

 当初僕は、ボイスを実装することを想定していませんでした。処女作(はあはあ❤ あ、字面にちょっと興奮してしまいました。すみません)で、いきなりボイス実装なんて、贅沢がすぎるじゃないですか!

 処女作(はあはあ❤)は短期間でサクッと作りリリースする! という目標のもと、開発を進めていたのですが……なんか、熱を込めて作っているうちに……どんどんキャラクターに愛着を抱いてしまって……ボイス、欲しくなっちゃったんですよね。

 そして、柴氏(僕にインディーズゲーム業界のことを教えてくれたマルチな才能を持つ若者)は、同人声優界にも深い知識を持っていたのです。なので、キャスティングと交渉、全部丸投げしました! 基本、同人の声優さんは、個人で活動している方が多いので、個別に依頼をする必用があり、あちこちに電話をかけまくってくれたそうです。本当に苦労をさせてしまいました。

 今更ながら、ありがとうございます!

 さて、ボイス実装を決めたからには、気合を入れてエチエチシーンのセリフを作らなければと、しこしこと書いている中、僕は大いなる疑問と遭遇しました。

※かなりデリケートな部分なので、いろいろと比喩表現を使って書きます。

 「この……ソーセージ的なものを、ちゅぱちゅぱする音は、SE(効果音)なのか? それともボイスなのか?」

 実際に、販売されている音素材を調べると、ソーセージ的なものを、ちゅぱちゅぱする音の素材も豊富に売られていました。なのでこれは、SEだと判断しました。演技してもらう必要はないと。

 とはいえ、一応、一応確認のため、柴氏に尋ねました。

阿智「(ソーセージ的なものを)ちゅぱちゅぱする音って、こちらで素材用意して使う形でOKですか?」
柴氏「えっ、何言ってるんですか? 阿智さん。ちゅぱ音(専門用語)は声優さんがやってくれますよ」
阿智「えええええええ! でも、ちゅぱちゅぱって音素材販売しているし、音声ではなくむしろ音だから素材でいけなくないですか? 
なんなら僕がブースで親指でもちゅぱちゅぱして音を出したっていいですよ。練習しといたほうがいいですか?」
柴氏「
気持ちの悪いこと言わないでください! とにかく、ちゅぱ音はちゃんと声優さんがやってくれますから。それを想定してシナリオを書いてください!」

 半信半疑ながらも、僕は(ソーセージ的なもの)をちゅぱちゅぱするセリフ? を作成し、収録に参加しました。

 結論から言うと、柴氏の言っていたことは正しかったです。

 声優さんは本当にちゅぱ音を演じてくれました。

 そしてそれは、ちゅぱ音を、“SE”と認識していた自分のあさはかさを痛感する体験でもありました。以下は、僕が書いた、よくわからない“ちゅぱちゅぱシーンのセリフ”です。

[IMAGE]※エロ漫画の効果音を参考にして書いたので、これが人間に奏でられる音かどうかも不安でした。字面がなんかエチエチだからって理由だけで、書いた文章です。2行目は画像修正の関係で少し削れていますが“むちゅンぱぁァ”です。“むちゅンぱぁァ”って、なんなんでしょうか?

 声優さんは、この、書いた本人ですら意味のわからない“ちゅぱ音”を、見事に演じ切ってくれたのです! しかも息づかいまで入れてくれて。

 後頭部をハンマーで殴られるような衝撃でした。そして確信しました。

 
“ちゅぱ音”は、SEではない! “超絶な技術を要する演技”だ!

 ここで、ある懺悔(ざんげ)をしなければなりません。

 僕は収録前、どこか、声優さんたちに対して、後ろめたさ、申し訳なさを感じていました。(成人向けゲームということで、セクシャルな演技もしてもらわなくてはならないからです)

 しかし、最初のエチエチなシーンの演技を聞いて、後頭部をハンマーで殴られるような衝撃を受けました。(後頭部ハンマー好きだな……)

 そこにいたのは、プロの役者さんでした。見事なまでのプロでした。「じゅぼぼ」が、「じゅぶぶ」になってしまったからと言って撮り直しを、声優さんの方から申し出てくれるぐらいに、プロ意識にあふれた方々でした。

(ああ、僕はなんて浅はかだったんだろう。後ろめたさ、申し訳なさを感じることは、こんなにも全力で、誇りを持って、エチエチ演技をしてくれている声優さんに対して失礼じゃないか!)

 そして、柴氏も、彼が連れて来てくれた音響技術者の方も、プロの仕事をしてくれていました。

 それなら、僕もプロの仕事をしなければ! 恥ずかしいとか、そんな感情は不要! 全力で、よりよい作品になるべく、尽力しなければ。

 声優さんの演技を聞きつつ、台本をチェック。意外と発見されてしまう僕のミス(誤字、脱字)を訂正。また、現場でもっといい感じの言い回しを思いついた時は、迷惑と知りながらもセリフの変更を依頼。(みなさん、快く応じてくださいました。ありがとうございます!)

 リテイクも、ほんの少しだけありました。演技にかんしては、キャラクターの擦り合わせを収録前に行っていたし、みなさん本当に上手で、キャラクターをつかむのも早い(というか一瞬)なので問題なかったです。

 僕がリテイクをお願いした部分は、主にエチエチなシーンで、

 「す、すみません。ちょっと(ソーセージ的なもの)が深いです。喉までいっちゃってます。苦しそうなので、もうちょっと浅めでちゅぱちゅぱお願いします」

 とか、

 「す、すみません。ここはドMでお願いします! ちょいアヘ気味な感じです! 夫婦の寝室でヤっている背徳感で、余計に興奮しているんです!」

 とか、

 「す、すみません! 今、〇〇(キャラクター名)は、すべての性感帯をタイム(主人公)に刺激されているので、失神寸前なぐらい乱れに乱れてください! 1階にいるダンナに声が聞こえてしまうぐらいに! いやいっそ、聞かせるぐらいに! 大丈夫です!(裏設定ですが)旦那は不倫に気付いています!」

 そんな、お願いでした。

※す、すみませんと最初に謝ってはいますが、注文は性癖丸出しボンバーです。

 それでも、声優さんたちは、きっちりとその要望に応えてくれました。もう感涙でした。ちなみに……収録現場は興奮するの?❤(はあはあ) なんて聞いてくる人がいましたが、ハッキリとお答えしましょう。

 大興奮します!!!!!!

 でもそれは、多くの人が想像するような、エチエチな興奮ではありません。自らが作ったキャラクターに、声優さんたちの超絶な演技によって命が吹き込まれていく、その過程に、大興奮するのです!

 改めて、

メイアを演じてくださった、高梨はなみさん。
ロゼを演じてくださった、恋鈴桃歌さん。
ミスティルを演じてくださった、飴屋ぺろりさん。
リージェを演じてくださった、西瓜すいかさん。
オレガノを演じてくださった、四方山みかんさん。

 ありがとうございました!

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 ぜひまた、お仕事を発注したいです! というか、します! スケジュールが空いていたら、ぜひにでも!

(いや~、自分で親指をちゅぱちゅぱしなくて本当に良かった……やってたら、終わってましたね。いろいろと)

 初めての作品ということで、ゲームとしてはいろいろと詰めの甘い部分があります。ご指摘も受けています。それでも、僕が全力でこの作品を宣伝できるのは、声優さんの演技あってのものです。ハーレムHも入れれば、全29シーンにも及ぶエチエチシーンのボイス。それを聞けるだけでも、お値段以上の価値があると思っています。(なんならボイスが主役でゲームはそのボイスを楽しむためのフレーバーぐらにも感じています)

 声優さんたちの演技、本当にすごいんですから!

 さて、次回、第6回目をもって、このコラム【エチ神様の言うとおり】は最終回となります。書きたいことは全部、書けたような気がします。(途中で打ち切りにならなくて良かった)

 ラストは、最終的なまとめ + 重大ニュース × 2 で締めくくろうと思います!
 お楽しみにっ!

 また、
今回のエロ解放バージョンでは、5人の人妻のエチエチボイスのサンプルがたくさん聞けるようにしておきました。

 超絶ボイスに、どうぞ、大興奮してください!(もちろんエチエチな意味で!)
※リンク先は成年向けページとなります

 さて、次回はさらに満を持しての話題、“エチエチなボイスはどう録るの?”について、書きたいと思います。阿智太郎、同人声優の世界を知り、その奥深さに感心するという話です。(本当にすごかったです!!)

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