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『MFゴースト』3rdシーズン3話感想。あの“ミゾ落とし”が令和に復活! 公道レースだからこそ生まれるドラマに感涙

文:タダツグ

公開日時:

 過去2回のアニメ化が大きな話題を呼んだTVアニメ『MFゴースト』。その待望の新作続編となる3rd Seasonが現在絶賛放送中です。今回は、そんな3rd Seasonの第3話(通算27話)となる“ファイナルラップ”が放送されましたので、視聴しての感想をお届けします。

【注意】ここからは記事の構成上『MFゴースト』の物語に関する記述が多々含まれます。ネタバレが気になる方は本編をご覧になってから読むことを強くオススメします。[IMAGE]

見どころだらけの第3話! 最初から最後まで目を離せない展開だらけ【MFゴースト】


 第3話を見終えてすぐにこの記事を書いている日曜日の深夜。マジで面白すぎますよね『MFゴースト』。今回のエピソードを鑑賞しての興奮っぷりは、ぶっちゃけ過去イチレベルかもしれません。見せ場しかなかった……。

 サブタイトルどおり“ザ・ペニンシュラ真鶴”のファイナルラップに突入した今回。満を持してスポットが当たったのは、やはり主人公の片桐カナタが駆る赤いトヨタ86GT(ハチロク)でした。

 まずは冒頭。同世代の新鋭・諸星瀬名のスープラをずっと抑え込んできたベテラン・石神風神のポルシェ・911GT3を、いつもよりも荒々しいラインを使ってあっという間に撃墜してしまいました。ブラボー!

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▲TVアニメ『MFゴースト』公式サイトより。

 コーナーの高低差と車高の影響でラインが甘くなる911GT3の泣き所を突き、少しだけ車高で有利なハチロクをインにねじ込んでいくあたり、度胸が座りすぎていますよねカナタって。実際、ボディの下部分が道路にぶつかって火花が散ってましたし、かなりギリギリを攻めている感じがしました。そこを通せる繊細なテクニックはもちろん、やっぱりメンタルが強い!

 これまでは常に冷静でスマートな走りをしていたカナタですが、ここにきてアツい闘争本能も見せてくれるようになってきたのも個人的な見どころです。長かったブランクを抜け、ドライバーとしての勘とプライドを取り戻した彼のことを実況の田中さんは“スナイパー”と呼称していましたが、まさに言いえて妙というもの(笑)。

 トップが目まぐるしく変化したのも第3話の盛り上がりポイント。先頭を進んでいたベッケンバウアーの718CaymanGTSを赤羽海人のフェラーリ 488GTBが、トンネル内の長いストレートでちぎっていくシーンは圧巻でした。

 フェラーリの後ろについて上手くスリップストリームを活用し、同じくベッケンバウアーを抜き去った沢渡光輝のアルピーヌ A110もお見事。むしろ沢渡が赤羽をうまく誘導した感じもありました。

 ベッケンバウアーを抜き去る瞬間に「670馬力のクソパワー、思い知ったか!」ってドヤ顔していたのが面白すぎですよ。“670馬力を出してるのはお前のマシンじゃねーだろ!”という明確なツッコミどころ!

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▲TVアニメ『MFゴースト』公式サイトより。

 ちなみに僕はこの沢渡ってドライバーのことが本当に大好きなんですよね。今回でいえば、ベッケンバウアーの攻略に利用した赤羽を、もはや用済みとばかりに抜き去っていく際、やたらと長いセリフをつぶやいてましたけど、それがホントにツボでして……。

「俺はあんたみたいな女とみれば片っ端から食いちらかそうとするやつが好きじゃない」

 から始まり、自身の“セブンティーン・コンプレックス”についてのアツい美学を語りまくる。なんだよコイツ、やっぱ頭のネジがいくつかぶっ飛んでるぜ……。

 ぶっちゃけ「勝負中に何を言ってんねん!」って感じですが、そんなおバカなところがホントに大好きなんですよ(笑)。しゃべり終えたあとに目を”シャキーン!”と輝かせるあたり、アニメスタッフの遊び心が感じられたのもサイコーでした!

 カナタのこともしっかり認めている……それどころか大好きってレベルなのもツボ。ぶっちゃけカナタの次に応援しているのがこの沢渡なので、ここからの活躍にも期待してしまいます。

ついに出たーーー! 藤原拓海ゆずりの“ミゾ落とし”に大興奮【MFゴースト】


 ベッケンバウアー、沢渡、赤羽が激しく順位を入れ替える首位攻防戦。前者2人が強すぎることもあってか、一時的にトップを取った赤羽は健闘むなしく首位を陥落するわけですが……その一瞬のスキを突いて、カナタがフェラーリをオーバーテイクするシーンも鳥肌モノでした。虚を突かれた赤羽が信じられないものでも見ているかのような目をしていたのは、もはや快感としかいえない!

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▲TVアニメ『MFゴースト』公式サイトより。

 この時点で“”カナタすげー!”ってなってたわけですが、まだまだ魅せてくれるのがこのオトコのすごいところ。2位に甘んじていたベッケンバウアーを射程に捉え、道路のミゾを使った必殺のコーナリング……いわゆる“ミゾ落とし”を使ってあっさり抜いてしまうんだからヤバすぎます。

 この技はカナタの師匠である藤原拓海が得意としていたもので、いうなれば彼の代名詞的なワザですが。それを弟子たるカナタが、初めて走るコースでたやすく使いこなしてみせるところに彼の非凡さが表れていますね。拓海がカナタにしっかりと自分の得意技を継承していたところもかなりエモいといえるでしょう。

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▲TVアニメ『MFゴースト』公式サイトより。

 初見では何がなんだかわからないであろうこのミゾ落とし。ゲスト解説者である秋山渉がしっかりと説明してくれたところもうれしかったですね。

 秋山は拓海の元・ライバルということもあってか、カナタにちょっと肩入れしながら見ている感じがたまらん……。不思議な親心のようなものを感じてしまうんですよね。

 それにつけても片桐カナタ、公道にアジャストさせたパフォーマンスの高さはホントにヤバいですね……。石神に使用した車高の違いを利用したアクロバティックな走行ライン。そしてベッケンバウアーを抜きさったミゾ落としと、どちらも公道ならではのウルトラCですから。サーキットに高低差やミゾなんてないわけですし……。

 この『MFゴースト』という作品が、あらためて“公道最速伝説”を継承していることが垣間見えて、『頭文字D』からのファンである僕なんかは感激で震えてしまいますよ。

 一方で、カナタの超絶テクニックを見たメカニック担当の奥山さんが、タイヤのグリップに不安を覚えていたのは気になるポイント。過去2戦では使わなかったドラテクを使う=それだけ追い詰められている……という考え方は、あながち間違いなさそうな気がします。

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▲TVアニメ『MFゴースト』公式サイトより。

 なんといってもカナタは、9位まで順位を落としていたわけですからね。そこから強烈なチャージで先頭グループに追いついてきたわけで、当然ながらタイヤのグリップを誰よりも酷使しているのは想像に難くありません。

 ただ、滑り始めてからがカナタの腕の見せどころでもあるというか。拓海譲りのドリフトテクニックでなんとかトップを奪ってほしいと切に願ってしまいます。

 とにかく盛り上がっているMFG第3戦“ザ・ペニンシュラ真鶴”ですが、来週にはいよいよチェッカーフラッグが振られる模様。いったい誰が先頭でゴールラインを駆け抜けるのか、今から楽しみにしておきましょう。

 それでは、今回はこのへんで!

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▲TVアニメ『MFゴースト』公式サイトより。

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