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『モンハンワイルズ』にコンテンツが増えてきた今だからこそ、一度やめた人も復帰してみませんか?【電撃の激押し神ゲー2025】

文:ophion

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 電撃オンライン編集部スタッフが実際に遊んだうえでオススメ作品をプッシュする特集企画"電撃の激押し神ゲー2025"。この記事では『モンスターハンター ワイルズ』の魅力を語ります。

プレイヤーを歴戦のハンターに位置付ける新鮮さと傷による狩猟への新たなアプローチ


 『モンハンワイルズ』はカプコンの『モンスターハンター』シリーズ最新作。
 
 前作『モンスターハンターライズ』及びその大型拡張コンテンツ『モンスターハンターライズ:サンブレイク』が2021年から2022年にかけて発売されており、約3年ぶりの新作です。

 ただ、『モンハンワイルズ』を勧めるうえで、Steam版の問題について触れないわけにはいかないでしょう。

 Steam版の評価は記事執筆時点で欧州圏では好評ですが、日本語圏と中国語(簡体字)圏ではやや不評。一方でPS Storeでの評価は星4.11。事情を知らずに見ればあまりにも不自然です。

 これにはプレイ環境が多岐にわたるSteam版で起きた、もしくは起きているクラッシュなどのシステムトラブルが少なからず影響していることでしょう。

 自分はPS5でプレイしたためシステムトラブルとは無縁で、Steamで遊んでいた周囲のプレイヤーの環境でもとくにシステムトラブルは起きなかったのですが、10月にクラッシュレポートで送信する情報の拡張が行われていたり、
2026年3月期第2四半期カンファレンスコールの質疑応答で『バイオハザード レクイエム』は、『モンハンワイルズ』と同様のシステムトラブル等のリスクは想定していないという意味合いの回答があったりする点から、実際に自分に影響はなかったものの『モンハンワイルズ』でシステムトラブルは起きたと認識しています。

 先日の“モンスターハンターワイルズ ショーケース | 2025.12.9”でSteam版の安定度の向上を目的としたパッチ配信を行うと発言があったりしたことから、今なお問題の解決に奔走しているのでしょう。

 こういった事情から、本記事で『モンハンワイルズ』を勧めたい気持ちはありつつも、Steamでは十全に楽しめないこともあり得るかと思います。

 さて、そんな『モンハンワイルズ』は狩りとその報酬による装備作りの楽しさを味わいやすく、それでいてじっくり遊べるタイトルという印象。ただ、自分のなかでの『モンハンワイルズ』の評価はときとともに二転三転しています。

 プレイ開始時点から、リリース時点で用意されていたストーリーをすべて見るまでは間違いなく最高の体験でした。

 初めて出会うモンスターに、そのなかでも序盤から異質なものとして描かれるアルシュベルド。発売前からベータテストで強い印象を植え付けてきたモンスターは一体何なのか。

 真実を探るなか巡っていくさまざまなフィールドや集落の光景にもワクワクし、なかでも氷霧の断崖を抜けた先の光景は、それまでストーリー面でも狩猟の面でも気候の変動が色濃く描かれていただけに圧巻でした。

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 さらにプレイヤーが別の場所で功績を残したハンターという『モンハン』シリーズでは珍しい立ち位置となっているため、序盤から期待される立場としてプレイヤーが描かれているのも新鮮。

 ハンターがよくしゃべることとあわせて、誰かの指示によって功績をあげるのではなく、ハンター自身の判断と行動が物語を動かしていると強く感じられるストーリーでした。

 システム面では“傷”が追加されたことで、狩猟へのアプローチの仕方が広がったのはもちろんのこと、傷口が疑似的にモンスターの部位の役割を担うことで間口も広がった印象を受けました。

 肉質の柔らかい部位を攻撃すれば狩猟を素早く終えられる、脚を攻撃すればモンスターによってはダウンさせられて有利な時間を作りだせる、角などは部位破壊すれば報酬が増える。モンスターの部位にはそれぞれ狩りにおけるゲーム的な役割があり、シリーズを遊んできたハンターは自然とこれらの役割を意識して狩りを行っています。

 ですが、モンスターを攻撃するよりも特定の部位を狙って攻撃するのが難しいのは当然。狙う部位によってはモンスターの反撃を受けやすくもなります。シリーズを通して頭を攻撃しすぎてモンスターの突進で手痛い反撃を受けるという経験をしたことがない人はまずいないでしょう。

 『モンハンワイルズ』の傷が持つゲームシステム的な役割を考えてみると、傷口には一時的に大ダメージを与えられるようになり、傷口を破壊することで有利な時間も作り出せ、さらに追加で報酬も増えるとモンスターの部位の持つ役割と近しいものとなっています。

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 そして傷はどんな部位でも攻撃し続ければ発生させることが可能。そのため、モンスターに応じて適した部位を狙うことに加えて『モンハンワイルズ』では同じ部位を狙い続けるという新しい狩りへのアプローチが生まれています。

 不慣れなハンターでもどこかを攻撃して傷口の破壊をすれば、狩りを順調に進めやすいというわかりやすい小目標が生まれ、歴戦のハンターは肉質のやわらかい部位に傷をつけるなど、肉質の役割と傷の役割を複合的に利用して狩りを楽しめます。

 もっとも、集中弱点攻撃を当てれば破壊できる以上、主に高難度のクエストではもう少し傷口が破壊されるまでの猶予が伸びてプレイヤーが傷口を残すか破壊するかを選びやすければと思うこともありますが。強く気持ちのよいスキルの代名詞“弱点特効”をもう少し活用したいんですよ。

 ともあれ総じて、スタッフロール後も含めたリリース当初に用意されたストーリーを終えるまでは大満足でした。

『モンハンワイルズ』は常に一番楽しかったゲームだったわけではない


 さて、『モンハン』シリーズはしばしばストーリークリアがスタートラインと言われ、狩猟を繰り返して素材を集めてより優れた装備とじょじょに仕上がる立ち回りでモンスターを狩猟するという流れを楽しんでいる人が大変多いタイトルです。

 かくなる自分もそのひとり。つまり、ストーリーを終えてからが自由に狩りを楽しめる時間です。

 ただ、『モンハンワイルズ』は2025年2月28日の発売以来常に自分のなかで最も面白いゲームに君臨していたわけではありません。

 疑念がわいてきたのは100時間ほどプレイしたあたり。とくに気になったのは、コンテンツの消化の速さです。

 コンテンツ不足についてはPSアワード2025のインタビューでディレクターの徳田優也氏が触れており、実際に大型モンスターが少ないとは感じていましたが、それ以上に消化の速さを感じたのはレア素材が確定で手に入るクエストが要因でしょう。


 『モンハン』シリーズの多くの作品では、“〇〇の宝玉”などの名称が付けられたレアな素材があり、上記の狩猟と装備作成のローテーションでこのレア素材を集めることがひとつの目的となっています。

 モンスターとその狩猟の過程にもよりますが、レア素材を獲得できる確率は大まかに10%前後。狩猟を終えてレア素材が手に入ったか否かで一喜一憂するのがまたひとつの楽しみでした。

 ところが、『モンハンワイルズ』ではレア素材を必ず獲得できるクエストがランダムに出現することがあります。

 このクエスト自体ある程度レアなものではあるのですが、拠点で“休憩”を繰り返せば現実的な時間でレア素材が確実に手に入るクエストを出現させることができます。

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 本来は繰り返し遊んだ報酬として手に入るはずの最もレアな素材、それを最も効率よく入手する手段が休憩という作業の繰り返しでは一喜一憂できるはずもありません。

 これが過去の『モンハン』シリーズと比べて決して多くない大型モンスターの数と相まって、ゲーム内コンテンツの消化速度を加速させ、実際に遊びつくしたかはさておき満足してしまったんですよ。

 しかもストーリークリア後のモンスターは一定の手ごわさこそあるものの、ざっくり『モンハン』歴20年の身からすると正直物足りない難度。春頃にはすっかり『モンハンワイルズ』に手を伸ばすことは少なくなっていました。

『モンハンワイルズ』を今だからこそ勧めたい


 この物足りなさが解消され始めたのは6月30日のアップデート以降です。

 アップデートで新たに登場したラギアクルスやセルレギオスは、それまでの大型モンスターよりも手ごわく個人的には満足のいく難度。

 とくにセルレギオスの狩猟は、うまく立ち回り続ければ非常にスムーズに進む一方でひとつのミスが致命的な状況につながることもあり、気持ちよさと緊張感が常に両立されているという感覚です。

 上記のレア素材が手に入りやすすぎる点も、ハンターランクがあがると歴戦の個体が出現しやすくなる仕様もあって少なくとも自分の環境ではレア素材が確定で手に入りなおかつ狩猟しやすい(ターゲットが歴戦の個体ではない)クエストが出現することはまれ。レア素材がしっかりとご褒美的な立ち位置に返り咲いた印象です。

 さらに、8月には抽選で性能が変化する護石を獲得できる鑑定アイテム“光るお守り”が追加され、常に遊ぶ目的がある状態になっています。

 この光るお守りから手に入る護石は、一応当たりとされる強力なものはあるものの、それに準ずるものでもほぼ遜色なく活用でき、また付与されるスキルの幅が広いため大してレアでもないものが意外と装備を組むうえでしっくりくることもあって装備の構成を練る楽しさに一役買っています。

 ここまでを踏まえて今から『モンハンワイルズ』を始めるなら、ラギアクルスなどが狩猟の目標になる以前の一定のラインまではレア素材も含めて簡単に手に入って装備を整えやすく、そこからは狩猟とその報酬に一喜一憂できるという体験ができると考えます。

 さらに、2025年12月16日には無料タイトルアップデート第4弾でゴグマジオスも実装され、過去のイベントクエストが復刻する“交わりの祭事”も2025年12月19日から1月14日まで開催。

 セールも行われているので『モンハンワイルズ』を今から始めるにせよ、途中でプレイを止めてしまったにせよ、遊ぶのに絶好のタイミングです。

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