4月12日に9年周年を迎えたiOS/Android/PC向けシングルプレイ専用RPG『アナザーエデン 時空を超える猫』を今さら初見プレイ中の担当ライターによる、印象に残った場面や名シーンのプレイログをお届け。
今回は、第3章“曙光都市エルジオン 見よ天空の響き”より、ガリア―ドと名乗る合成人間との対話シーンを振り返ります。
今回は、第3章“曙光都市エルジオン 見よ天空の響き”より、ガリア―ドと名乗る合成人間との対話シーンを振り返ります。
●第3章あらすじ
ひょんなことから800年後の未来の世界に飛び込んでしまったアルド。
人類に反乱を起こした合成人間の動向を探るべく、未来で知り合った少女エイミやリィカと共に工業都市の廃墟へと向かうことになったのだが……。
名前のないモブとは思えない存在の厚み【アナザーエデン:3章】
800年後の未来に来てしまい、曙光都市エルジオンを目指すことになるアルド。この章はリィカやエイミとの出会いなど見どころが多いのですが、今回振り返りたいのは3章のボスである偽ガリアードとの対話です。
ガリアードは未来の世界で人間と争っている合成人間のリーダーで、早い段階でアルドたちに接触してきました。このシーン、「いきなりボスキャラが接触してくるのか」と驚きましたが、思い返すと1章でも魔獣王が直々に村まで来ていましたね。
ガリアードは未来の世界で人間と争っている合成人間のリーダーで、早い段階でアルドたちに接触してきました。このシーン、「いきなりボスキャラが接触してくるのか」と驚きましたが、思い返すと1章でも魔獣王が直々に村まで来ていましたね。

ただ、ここで出会うガリア―ドはじつは偽物で、最終的に戦う際にはしっかりと偽ガリアードと表示されます。
冷静に考えるとリーダーが都市の近くをうろついているわけがなく、エイミも疑っていたようなのですが……じつはプレイ中、偽物だとまったく疑わなかったんですよね。

というのも、この偽ガリアードがあまりにも重い悩みを抱えていたからです。
データを書き換えてしまえば、自分自身が消えてしまう。そんな機械的な記録しか残せない合成人間が、自身の魂の所在を探し求めているという機械らしくない姿。
まさか、名前のないモブキャラがそんな悩みを持っているとは思わないじゃないですか。

偽ガリアードを含む合成人間は、人間の個人的な物体に魅せられる傾向があるらしく、それをスーベニールと語っていました。意味としては記憶、という認識でよさそうですね。
この章では、エイミの母親が音声を残したサウンド・オーブという物に固執していました。
この章では、エイミの母親が音声を残したサウンド・オーブという物に固執していました。

人間を人間たらしめているのは記憶で、合成人間にあるのは記録だけ。メモリを書き換えられたら自分は消えてしまい、新しい自分に生まれ変ってしまう。
そんな自分たちの境遇から、ただのデータではない人間の記憶に魅せられる合成人間の心境は、機械的な思考から逸脱しています。
逆にここまでの感情を持っているのに、なぜ人間と和解できないのかと不思議になってしまうほど、合成人間の感情が鮮烈に語られており心に響きました。

しかも、いざ戦闘に入ると姿が変わって偽ガリアードと表示され、ここで初めて偽物であることが判明。その見た目は、道中に何度も登場していた敵キャラとまったく同じです。
プレイヤーとしても、ほぼ1ターンでサクッと処理していたただの弱い敵。それと同じ見た目をした相手が、魂の存在証明を求めて苦悩していた事実は衝撃的でした。
さらには、倒し終わると名前すら消えて、ただの“合成人間”としか表示されない無慈悲さ。名前のないモブキャラが抱えていた設定とは思えない重みです。


倒されても、最後まで自身に欠けている何かを求めて心境を吐露する姿も物悲しい。
本物のガリアードが同じセリフを言っていてもまったく違和感がないほどの苦悩に、倒してしまった罪悪感すら覚えました。


個人的にツボだったのが、この後のアルドの反応。
これだけ偽ガリアードの嘆きを聞いたあとなので、落ち込んだり、戦うしか方法はなかったのかと悩みそうなところですが、アルドは一切そんな素振りを見せません。
偽ガリアードの停止後、発した第一声が「さあ、それじゃ戻ろうか」だったときは鋼のメンタルすぎて笑ってしまいました。合成人間よりも鋼のメンタルを持った主人公、頼もしすぎる。
これだけ偽ガリアードの嘆きを聞いたあとなので、落ち込んだり、戦うしか方法はなかったのかと悩みそうなところですが、アルドは一切そんな素振りを見せません。
偽ガリアードの停止後、発した第一声が「さあ、それじゃ戻ろうか」だったときは鋼のメンタルすぎて笑ってしまいました。合成人間よりも鋼のメンタルを持った主人公、頼もしすぎる。

Switch/Switch2/Steam向けに『アナザーエデン ビギンズ』が2026年9月17日発売
『アナザーエデン 時空を超える猫』をベースとした家庭用ゲーム『アナザーエデン ビギンズ』が、Nintendo Switch 2/Nintendo Switch/Steam向けに2026年9月17日に発売予定。
『アナザーエデン ビギンズ』は移植版ではなく、フルボイスでの展開、バトルや育成システムを再設定した新作RPGとして展開されます。
『アナザーエデン ビギンズ』は移植版ではなく、フルボイスでの展開、バトルや育成システムを再設定した新作RPGとして展開されます。