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『神箱』要素おさらい&感想まとめ。数十時間プレイしてもまったく底は見えず。ジャンル欲張りRPGの沼は想像以上に深かった【先行プレイ日記最終回】

文:スズタク

公開日時:

 グラビティゲームアライズより8月29日(木)に日本先行で発売される、PS5/PS4/Nintendo Switch/Steam用ワールドクラフトRPG『神箱 - Mythology of Cube -』。その先行プレイ日記を掲載します。

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 最終回となる第6回は、これまでのプレイ日記で紹介してきた要素をおさらい。各要素の雑感とあわせて、総括的な感想をお届けしていきます。

※プレイしたバージョンおよび記事内の画像は開発中のものとなります。

※本記事はグラビティゲームアライズの提供でお送りします。

徹底的に練られた世界観で描かれる“修復者”の物語


 『神箱』の舞台となるのは、“大分断”という災厄によって土地が分かたれた
ゾフィール大陸

 大陸はそれぞれザンクトアリウム、ノーアトゥーン、アナドゥール、クルスト、アイゼンライヒの5つの地域に分けられており、プレイヤーは世界を旅して土地を修復していくことになります。

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 主人公は
修復者と呼ばれ、女神・クロエムからの命を受けた人間。妖精・イリスにサポートしてもらいながら、さまざまな仲間との出会いを果たし、“大分断”の謎をひも解いていきます。

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 RPGはとくに世界観が作り込まれているかどうかで没入感に差が生まれると思っているのですが、『神箱』はこの点が文句なし。5つの地域の成り立ちや文化、土地に気候に祭事までとにかく細かく練られていて、遊べば遊ぶほどゾフィール大陸という世界にのめり込んでいきました。

 あと、個人的にキャラデザが好きです。主人公はもちろん、仲間になる10キャラも造形や色合いがファンタジー作品にピッタリでドストライク! 現時点ではアルクが一番好きですが、ゲームクリア時にはまた違った“推し”が見つかりそうで楽しみです。

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 ちなみに主人公にも担当声優さんがいますが、プレイ中にボイスを発する場面を見たことがなく、いつ話すのかなと思っていたら戦闘中のアイテム使用でしゃべりました。基本的には無口系の主人公ですが、仲間にアイテムを使うとキャラ名をいい声で発してくれるので注目です。

世界を隅々までめぐりたくなる、フィールドオープンとパズルによる探索


 本作のフィールドはマス目状に区切られており、新たなマスに足を踏み入れると3Dの地形が出現します。まるで飛び出す絵本のような作りで、しらみつぶしにマッピングするのが好きな人なら、黙々と遊び続けてしまうでしょう。僕のことです。

 フィールド上には敵や宝箱が配置されているほか、マスの踏破率に応じてご褒美もあり、マップをめぐることにきちんと意味があるのが好印象ですね。

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 また、探索するうえで重要なのが
パズル。一部のマスは断片化によって進めない状態にあり、これをパズルで修復するのも大事な行為となります。

 パズルといっても内容はシンプルで、盤面上で同じ色のピースを繋げて消していくだけ。ゲームが進むとおジャマ要素が追加されて難易度がやや上がりますが、失敗しても即座にリトライ可能。一度のプレイが短時間で終わるので、サクサク遊べるのもいいところです。

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 フィールドオープンとパズルは強制ではなく、ほとんど手をつけずに目的地に向かうこともできます(シナリオ上で必須のパズルもありますが)。ただ、やればやるほどプレイヤー側が有利になるので、“じっくり遊んだほうが結果としてラクになる”というのがここまでプレイした限りの感想です。

 とくに、パズルは人によってはスルーしがちな要素かと思いますが、断片化の修復はバトルにも土地開発にも影響を及ぼします。パズルをプレイすると修復者に経験値が入るので、キャラ育成という意味でもやる価値ありかと!

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 ワールドマップだけでも広大な『神箱』ですが、各地にはダンジョンもあり、ひと味違った探索が楽しめるのもポイント。ダンジョン内では移動のたびにマナを消費するので、より手持ちマナの管理が重要なゲーム性となっています。

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マナ管理とスキルの駆け引きがアツいバトル!


 フィールド上の敵シンボルと接触するとバトルが発生。本作はターン制のコマンドバトルとなっていますが、主人公はあくまでサポート役で、攻撃は主に仲間が行います。

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 ターンの最初に主人公が仲間にマナを付与することができ、これによって武器に秘められたスキルを発動可能。スキルは行動順を無視して使用できるので、どのタイミングで繰り出すかが勝利のカギとなります。

 主人公はマナ付与だけでなく、戦闘からの離脱やアイテム使用、何もせず待機といった行動も可能。また、オートバトルや倍速化など便利な機能も搭載されています。

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 後述するクラフトで仲間の武器や防具を作成できるので、敵が強いと感じたらスキルだけでなく、そもそも装備をガラッと新調することも大切。属性相性を頭に入れ、敵の弱点を突ける武器に替えるだけでもだいぶ戦闘がラクになる印象でした。

アイテムや料理だけでなく建物まで作り出せるクラフト!!


 手に入れた素材をもとに、装備品や回復アイテムを作ったり、料理をして食べたりといった
クラフトが行える本作。特筆すべきは建物もクラフトできる点で、なんとマップ上に自分の好きな施設を建てることができます!

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 宿屋や鍛冶屋などの施設を任意で建てられるほか、建物を柵で囲えば村(町)に仕立て上げることも可能。さらに、その村(町)がほかの町村と道で繋がることで、交易も始まるようになるという作り込みっぷり。

 すべてのマップに何でもかんでも好きに建てられるわけではありませんが、それでもすさまじい自由度が施設クラフトにはあります。この要素ひとつだけでも、土地開発シミュレーションとして思う存分遊べることでしょう。

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 装備品や回復アイテムなどのクラフトは他作品でもよく見られるシステムですが、そこに超本格的な土地開発まで加わるとは思わず……。交易品の組み合わせで新たな商品が並んだり、柵でしっかり囲っていないと作った施設がモンスターに壊されたりと、徹底的にこだわり抜いたゲーム性は間違いなく本作ならではの見どころです。

 けっこうな時間をプレイに費やしましたが、正直まだまだ手探り状態のクラフト。攻略目線で見ると、土地開発によってさまざまな資源を獲得できることがメリットなので、まずは自分の欲しい資源を入手できる施設から作るといいかも?

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『神箱』という作品が、好きだ


 現時点で数十時間ほどプレイしているわけですが、やっと序盤の域を出たという感じで、計り知れないボリュームに震えています。これまで触れていませんでしたが、本作にはクエストが膨大に用意されており、ザンクトアリウムのクエストをこなしているだけであっという間に時間が溶けました。

 ザンクトアリウムの次に訪れるノーアトゥーンからが、物語的にも難易度的にも本番の模様。まだ見ぬ土地や仲間との邂逅にワクワクしっぱなしです。

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 本作においてとにかく断言できるのは、コアなゲーマーほどハマる作品であるということ。とくに、昔ながらのJRPG好きにはたまらないソロゲーだと思います。やり込めばとことん深いゲームですが、1つひとつの要素はサクッと満喫できるので、ライト層にもオススメしたいですね。

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 公式X(Twitter)でも発表されていましたが、バトル部分での若干のテンポの悪さは体験版フィードバックを受け、製品版発売前に仕様変更を行ったとのこと。こうした真摯なメーカー対応含め、『神箱』という作品が好きですし、応援したいと思いました!


 というわけでプレイ日記はこれにて終了ですが、電撃オンラインではこのあとも『神箱』特集記事をお届け予定なので、引き続きぜひチェックしてください!!

『神箱』プレイ日記


スズタク:RPGとアクションをこよなく愛するライター。近年、シミュレーションRPGのおもしろさに気づき始める。

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    神箱 KAMiBAKO - Mythology of Cube -

    • メーカー:グラビティゲームアライズ
    • 対応機種:Steam・PC
    • ジャンル:RPG、パズル
    • 発売日:2024年08月29日
    • 希望小売価格:5,800 円+税

    神箱 KAMiBAKO - Mythology of Cube -

    • メーカー:グラビティゲームアライズ
    • 対応機種:PS4
    • ジャンル:RPG、パズル
    • 発売日:2024年08月29日
    • 希望小売価格:5,800 円+税

    神箱 KAMiBAKO - Mythology of Cube -

    • メーカー:グラビティゲームアライズ
    • 対応機種:PS5
    • ジャンル:RPG、パズル
    • 発売日:2024年08月29日
    • 希望小売価格:5,800 円+税

    神箱 KAMiBAKO - Mythology of Cube -

    • メーカー:グラビティゲームアライズ
    • 対応機種:Switch
    • ジャンル:RPG、パズル
    • 発売日:2024年08月29日
    • 希望小売価格:5,800 円+税