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【栗田親方の月刊格ゲーNEWS】EVO 2025では『スト6』&『鉄拳8』に次いで『餓狼伝説 CotW』が大人気! 気になる格闘ゲーム情報まとめ【2025年7月】

文:栗田親方

公開日時:

 格闘ゲーマーかつゲームメディア編集者の栗田親方が、7月の格闘ゲーム関連NEWSを独断と偏見でピックアップしてまとめていきます。

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 現在は世界最大級の格ゲーイベント“EVO 2025”の真っ最中ですが、“月刊格ゲーNEWS”では7月の話題をまとめていきます。EVOに関する話題もあるので、ぜひチェックよろしくです!

【総評】2025年7月の格ゲーNEWSまとめ


 7月も『ストリートファイター6』関連の話題が盛り沢山。ついに“SFL(ストリートファイターリーグ)”の話題が出てくるなど、さまざまな動きがありました。

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 そのほかのタイトルでは、『餓狼伝説 CotW(餓狼伝説 City of the Wolves)』の大規模大会に関する話題がいくつかあったほか、『VF5REVO(バーチャファイター5 レヴォ)』では日本最大級の公式大会が開催されるなど、さまざまな格ゲーの大会が各地で行われていましたね。

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 詳細は下記でそれぞれコメントしております。

“EVO 2025”での『餓狼伝説 CotW』のエントリー人数が第3位!


 現在Day1が終わってDay2を迎えつつある“EVO 2025”ですが、『餓狼伝説 CotW』部門のエントリー人数が予想以上に多かったことに驚かされました。

 なんと、現在の覇権タイトル『スト6』、3D格ゲーの雄『鉄拳8』に続く第3位。『GGST(ギルティギア ストライヴ)』や『GBVSR(グランブルーファンタジーヴァーサス -ライジング)』を超える人気タイトルであることが確認できたのです。

■“EVO 2025”メインタイトルのエントリー数
・スト6(4,228)
・鉄拳8(2,521)
・餓狼CotW(1,576)
・GGST(1,508)
・GBVSR(936)
・MVC2(570)
・UNI2(547)
・モーコン1(377)


 ちなみに日本では、Steam版の同時接続数などがあまり伸びないことが話題になるなど、失礼ながら人気があまりないのではないかと思われていましたが、少なくともアメリカでは十分なプレイヤー数を確保できていたようです。

 念のため、SNKの格ゲーが大好きで本作も「面白い!」と言いつつ遊んでいる知人に「なんでこんなに多いの?」とざっくり聞いたところ、下記のような回答をもらえましたので、参考までに置いておきますね。

・アメコミ風のグラフィックがちゃんとアメリカではウケたのかも?
・良くも悪くも豪快なゲームバランスが、『スト6』の繊細さに合わなかったアメリカ人の受け皿になれたのかも?
・話題になったSteamの同接人数のわりには、言うてボチボチマッチングするので、実は国内でもPS勢が結構いるのではないか?

“EWC”の『餓狼伝説 CotW』部門は日本勢のGO1選手が優勝!


 先月号でも紹介しましたが、優勝して賞金30万ドル(約4,300万円)を獲得したのは、DFM所属のGO1選手でした!

 なんとグランドファイナルでは、SNKの格闘ゲームに関しては世界最強と言われているシャオハイ(Xiaohai)選手を撃破。一説には、経験とフィジカル特化型のプレイスタイルだったシャオハイ選手を、ゲームシステムの理解度と戦術でカバーしたGO1選手が総合力で上回ったという試合内容だったようです。

“EWC”の優勝者にはとてつもないVIP待遇が!


 GO1選手が優勝する前から話題になっていたのは、“EWC”の各タイトルで優勝したプレイヤーのみが入会できる1年間のVIPプログラム“Heroes Club”です。

 具体的にどんなことになるかは不明なんですが、下記のポストから公式ページへのリンクに行くと、日本語訳で「EWCチャンピオンは、世界中の著名人、VIP、業界リーダーと繋がり、ステージ外でも充実したライフスタイルを享受できます」という超強そうな文言が並んでいることがわかります。

 ただでさえ高額賞金でウハウハのところ、さらに“世界中の著名人、VIP、業界リーダー”とつながったりなんかしたら、人生が大きく変わりそうなスペシャル待遇のように見えますね。

 もちろんGO1選手はこちらの権利を得たはずなので、下世話ながら、今後の活動がどう変わっていくか(もしくは意外と変わらないのか)に注目したいところです。

『VF5REVO』世界大会の日本予選はバルゴ選手が“秘策”で優勝!


 『バーチャファイター』のほうは、世界大会“VIRTUA FIGHTER Open Championship”の予選が続いております。

 間違いなく最激戦区となる日本大会(※正確には、東京で開催されたAsia Qualifier in Japan)では、現VF業界のツートップと言われるとんちゃん選手&赤丹しわぽ選手を抑え、第3の男バルゴ選手が優勝を果たしました。


 バルゴ選手は、長年負け続けてきたとんちゃん選手に対して、メインキャラのジャンではなく“秘策”として隠していたブラッドをピック。その攻撃力を活かしてウィナーズファイナル→グランドファイナルと負けなしで優勝を果たしました。

 とんちゃん選手もメインキャラのジャッキーではなくアキラをピックするなど柔軟な対策を見せましたが、ライバルを倒すためだけに用意した“秘策”への対応が間に合わなかった形でした。

 キャラ差が比較的少ないゲーム性で、メインキャラ1本のプレイヤーが多い『バーチャファイター』シリーズの大会において、ここまでキャラピックが影響を与えた大規模大会は、史上初だったかもしれませんね。

 公式Xにてバルゴ選手のインタビュー動画もアップされていますので、気になる方はぜひ!

『スト6』ふ~ど選手が“トパチャン”&ドミニカのプレミア大会で優勝!


 バーチャファイターの元最強プレイヤーとしても知られるふ~ど選手が、“7先”の長期戦をベースとしたリーグ戦“第6期 TOPANGAチャンピオンシップ”と、カプコンカップの出場がかかったドミニカのプレミア大会“Blink Respawn 2025”という大規模大会をどちらも優勝するという偉業を果たしました。

 現在の『スト6』最強プレイヤーは、去年のカプコンカップを制した翔選手、去年のSFLやプレミア大会で猛威を振るったLeshar選手の名前がよくあげられますが、あらためて“健在”を強烈にアピールしたふ~ど選手もここに並んできたのではないでしょうか。

『スト6』SFLのディビジョン分けが発表されました


 今期のSFL(ストリートファイターリーグ)も2つのディビジョンに分かれる形ですが、その内訳が7月18日に発表されました。

 電撃オンラインでもその際の取材記事(選手インタビューあり)をアップしていますので、リーグが始まる前にぜひチェックしてみてください!




『スト6』人気最強VTuber甘結もかさん主催の“もかカップ”で豪鬼(本人)が乱入!


 最近は『スト6』をプレイするVTuberの方が多く、自身の名前を冠した大会も増えてきましたが、ついに“最強のVTuber”といわれる甘結(あまゆい)もかさんが主催する大会が開催されました。

 ご本人は運営サイドに徹するため参戦はしていなかったのですが、なんと優勝したきんちょ選手(テリー)に豪鬼で乱入するというサプライズ・エキシビションマッチが勃発。主催者ではなく1人のファイターとしてきんちょ選手との死闘を繰り広げました。

『スト6』8月5日リリースの新キャラ・サガットの情報が大量放出!


 シーズン3の最初の新キャラ・サガットの情報がカプコン公式&各種メディアから大量に出回り始めました。

 もちろん電撃オンラインでも記事&動画をアップしたので、リリース前に情報収集して攻略に差をつけましょう!

『スト6』ジャスティン・ウォンがべてぃちゃんを恐れる


 “EVO 2025”のDay1のエキシビションマッチ“OG HUNT”にて、べてぃちゃんの挑戦を受けるジャスティン選手が、驚異のMR2300を達成したべてぃ選手の強さに弱音を吐くシーンがありました。


 なお、この試合は日本時間8月2日の12時過ぎからの配信にて終了済み。かなりの接戦ながら、ジャスティン選手が“レジェンド”の貫禄を見せてべてぃちゃんの猛攻をしのぎ切って見せました。

フランスのリヨンで“The MIXUP 2025”開催


 現地時間7月5日(土)~6日(日)に、『鉄拳8』と『スト6』は“EWC”の出場権、『GGST』や『GBVSR』はAWT(アークワールドツアー)のポイントがかかった大規模大会がフランスで開催されました。

【筆者近況】『スト6』Act.8にてMR2000寸止め


 というわけで格ゲーNEWS第2回です。

 まだまだ認知度が低く、話題が一部タイトルに偏りがちという問題点(良くいえば個性)もありますが、直近の格ゲーの話題を総まとめできる記事を目指しますので、ぜひ今後ともよろしくですー。


 今回の記事ともやや関連しますが、実はSFLの取材現場でチーム“VARREL”のYHC-餅さんとお話する機会がありました。以前『バーチャファイター4』を遊んでいたということで、光栄なことにVF勢である私のことを知っていてくれたようなのです(ドヤァ)。

 もちろん私のほうは“島根の仙人”として餅さんをリスペクトとともに存じあげていたのですが、せっかくなのではるか昔から気になっていたことを1つ聞いてみました。

 「知り合いに餅Aという名前のプレイヤーがいまして、以前TOPANGAリーグへの出演依頼の電話が間違ってかかってきたみたいなんですけど、知ってました?」という、餅さんにとってはおそらくどうでもいい質問なんですが、「それは知りませんでしたが(笑)、実はYHCをつけたのは、餅Aさんとなるべくかぶらないようにするためなんですよ」という意外な答えが返ってきました。YHCの由来は謎のままですが、まったく面識のなかったであろう『DOA』&『VF』のプレイヤーにも配慮するとは、さすがの人間力を感じましたね。

 あとは超個人的なメモですが、『スト6』Act.8はMR2000寸止めにて乙(MAX1989)。また出直します……。


 そんな感じでまた次回! できれば“EVO 2025”の話題をまとめた号外的な記事もやりたいですねー。

栗田親方ゲーセン黎明期からゲームにハマり、ハイスコアラー⇒格闘ゲーマーと転身しつつゲーム人生を楽しんでいます。生涯現役。

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